商業出版のプロデュース冊数“日本一”は、なぜ生まれたのか ——派手さではなく「編集者の信頼」だけを積み続けた男の24年間
私は今、沖縄のコミュニティFM「FMコザ」で毎週金曜15時から1時間のレギュラー番組を担当しています。
番組名は「東京よりビジネスをこめて」です。出版業界の方々や、これまでご一緒した著者、そして電子書籍プロデュースのクライアントの皆さままで、多彩なゲストをお招きしながら進めている番組です。
昨日のゲストは、出版コーディネーター・小山睦夫さん。
この名前をご存じの方なら「日本一の出版プロデューサー」というフレーズを思い浮かべるかもしれません。実際、小山さんは 24年間で750冊以上の商業出版を実現 した、“日本一”の実績を持つ人物です。
著者累計35万部超のベストセラー『瞬読』も、小山さんがプロデュースした代表作のひとつ。出版業界に詳しい人なら、彼の名前を一度は耳にしているはずです。
しかし驚くべきなのは、派手な広告や露骨な「権威づくり」で存在感を出すプロデューサーが多い中、小山さんはまったく逆のスタイル を貫いてきたという事実です。
50歳目前で会社をクビ。ゼロからの再出発
現在70歳の小山さんは、「今抱えている案件をすべて終えたら引退する」と宣言しています。
ただ、その“引退前”である今が、なんと最も忙しく、オファー数が人生で一番多いというのです。
この状況だけでも小山さんの価値が伝わりますが、もっと重要なのは彼のスタート地点です。
小山さんが出版コーディネーターとして歩み始めたのは46歳の頃。
当時勤めていた出版社の営業職を突然クビになり、途方に暮れるところからの再出発でした。
出版コーディネートの仕事を始めても、最初の数年はまったく成果が出ません。
企画を持ち込んでも、編
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