Kindle本を出すと商業出版できなくなる?──それ、本当ですか?
昨日、100人規模のビジネス交流会に参加した際のことです。
出版に詳しい人はほんのわずかという環境で、ある参加者からこう質問されました。
「Kindle本を出してしまうと、紙の商業出版の可能性がなくなると聞いたのですが、本当ですか?」
私は即答しました。
「それは“根本の前提”が間違っているために広まっているデマです。」
そして、この誤解を解くことこそ、私たち出版の専門家の役割だと強く感じています。
なぜ“Kindle=悪”という誤解が生まれるのか?
原因はシンプルです。
Kindle本を「ひとくくり」にして語ってしまうから。
世の中には、
・著者が独学で作ったKindle本
・出版知識を持たない業者が安価で作った“粗悪本”
が大量にあります。
表紙デザインが安っぽい、内容が薄い、編集が入っていない、タイトルが稚拙――。
あなたが出版社の編集者だったら、これらをどう評価するでしょうか?
答えは明白です。
「読む価値がない」
「このレベルなら紙の商業出版は難しい」
経験豊富な編集者は、こうした判断を 一瞬 で下します。
こうした“粗悪なKindle本”が大量に出ていることが原因で、
「Kindleを出すと商業出版できなくなる」という噂が生まれたのです。
編集者が見ているのは“Kindleか紙か”ではない
ここが最重要ポイントです。
出版社の編集者は、
媒体ではなく「中身のレベル」を見ています。
・内容の構成
・読者への価値
・文章の質
・タイトルの強さ
・表紙デザインの完成度
・再現性のある専門性
・市場への適合性
これらは、紙だろうがKindleだろうが関係ありません。
もし、
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