小さくても強い出版社は、なぜロングセラーを作り続けられるのか?書店で見つけた4年前の本が平積みされていた理由
先日、東京都江戸川区の中規模書店を訪れたときのことです。
入口すぐの大きな平台──書店でもっとも人の目に触れる「エンド台」に、心理学者・内藤誼人さんの『おもしろいほどやる気になる本』が平積みされていました。
私は「また内藤さんの新刊かな?」と思い、手に取って奥付を確認しました。しかし驚いたことに、その本は4年前の発売。しかも既に第5刷を重ねているロングセラーでした。
では、なぜ4年前の本が2025年の今、書店の入口という一等地に並ぶのでしょうか?
答えはただひとつ。
明日香出版社の地に足のついた営業力です。
営業マンが足でつくるロングセラー
明日香出版社は社員10数名という決して大きな規模の出版社ではありません。しかし社長の石野さんは書店をとても大切にし、同社の営業は昔から徹底して「書店」を回ります。
・派手な広告も打たない
・大規模なPRキャンペーンもガンガンしない
・インフルエンサーなどを使ってSNSでバズらせるような動きもしない
その代わり──
目の前の書店と信頼関係を積み重ね、丁寧に目配りしながら“必要なタイミングで”注文してもらう。
この「書店営業の正攻法」を、明日香出版社はずっと続けているのです。
売れたら補充、売れたらまた補充。
いっきに大量重版をかけず、小ロットの重版を積み重ねながら“ロングセラー化”する。
これは出版社の世界でも、非常に筋の通ったやり方です。派手さはありませんが、確実に利益を積み上げる方法。だからこそ、中小出版社でありながら明日香出版社は、安定して良い本を世に送り続けています。
実際、4年前に出た本が、今なお目立つ場所で売れ続けている──それ自
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