59. 痛み慣れ、してませんか?
「痛み慣れ」に潜む落とし穴―放置された痛みが身体を硬くし、回復を遠ざける理由―こんにちは山内流認定セラピストのかおるです。「昔から腰が重いけど、もう慣れちゃいました」「膝が痛いけど、動けるから大丈夫」でも、この“痛み慣れ”こそが、身体をゆっくりと悪化させる原因になることをご存じでしょうか。■ 痛みを感じにくくなる=良くなったわけではない人の身体には「慣れ」という防御反応があります。同じ刺激が続くと、脳はそれを危険信号として扱うことをやめ、感じにくくしてしまうのです。つまり、痛みが減ったのではなく、脳が痛みをスルーしているだけ。痛みを感じなくても、筋肉や関節の動きがどんどん制限され、姿勢の歪みや血流の滞りが進んでいます。この「感覚の麻痺」が厄介で、本人は楽になったと錯覚しますが、実際は回復どころか悪化していることも少なくありません。■ 「膝の痛みが取れたらお尻がしびれる」――そんなことも実際の整体の現場でも、こうしたケースはよくあります。たとえば、長く膝の痛みを抱えていた方が「膝が楽になった」と喜んでいたら、数日後に「そういえば、お尻の奥がしびれていることを思い出した」と話される。これは不思議なことではありません。身体は、痛みが一番強い場所に意識を集中させて、他の不調を“感じないようにする”性質があるからです。つまり、膝の痛みが軽くなることで、本来の根っこ(お尻や腰まわりの神経・筋肉の問題)が顔を出してきたということ。このように、身体は常に「今いちばん危険なところ」を優先して感じ取るようにできています。だからこそ、痛みを部分的にだけ見てしまうと、本当の原因を見落としやすくなるので
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