くことが好きだったあの頃から、代筆屋になるまで
小さいころから、物語を考えるのが好きでした。童話を書いてコンテストに応募したり、人に見せることはなかったけれど、小説を綴ったり──気づけばいつも、頭の中で言葉を並べていました。けれど、忙しい日々の中で、次第に書かなくなっていきました。そんなある日、とあるご縁で「日本の文化や伝統を発信する会」に参加することになりました。その活動の中で、「メルマガを出そう」という話が持ち上がり、昔から文章を書くのが好きだった私は、思い切ってメルマガ担当に立候補しました。およそ三年間、その会でメルマガを執筆。大変なことも多かったですが、それ以上に楽しく、やりがいのある時間でした。そして何より嬉しかったのは、読者の方からいただいた感想です。「面白かった」「感動した」「いろいろな気づきをもらえた」その言葉が、私にとって何よりの励みであり、書き続ける原動力でした。数年後──会を辞めてしばらくした頃、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に出会いました。戦うことしか知らなかった少女が、「自動手記人形(代筆屋)」という仕事を通して、人の想いを言葉にしながら、“愛してる”という言葉の意味を知っていく物語。その作品を見たとき、心が大きく動きました。「この主人公のように、人の想いを代わりに言葉にできたら──」そんな気持ちがふと芽生えたのです。「とはいえ、そんな仕事はもう現代にはないだろう」そう思いつつ調べてみると、実際に“代筆屋”という仕事をしている方がいることを知りました。その瞬間、メルマガ時代に感じたあの気持ち──「面白かった」「感動した」「気づきをもらえた」と言ってもらえた喜びが蘇りました。「言葉で人の心
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