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わたしの存在価値 ~大人になっても怒りが続く記憶とは

それは物への執着ではなく「わたしは大切にされていない」と感じた痛みだった小学校1〜2年生のころのことです。遠方に住む一つ年下の女の子のいとこ一家(父方)が、我が家に遊びに来てくれました。同居している祖母(父方)が「(私といとこ)ふたりにかばんを買ってあげる」と言ってくれて、家族みんなでかばん屋さんに出かけた日のことを、今でも鮮明に覚えています。そのお店で、私はあるピンクのショルダーバッグに心を奪われました。合成皮革ですが、やわらかくて、うすい桜色のような優しい色。ふたには小さなリボンがひとつついていて、同じ素材でレースのような縁取りがされていました。色も形も、リボンの位置も、すべてが私の「好き」にぴったりで、まさに一目惚れでした。どうやら、いとこも同じバッグを気に入ったようで、おそろいにしようとしたのですが、お店にはそのバッグがひとつしかありませんでした。その場には祖母だけでなく、私の母、いとこの両親もいて、みんなでどうするかを話し合っていました。私はどうしてもそのバッグがほしくて、「これがいい」と言って譲りませんでした。いとこも同じように欲しがっていて、周囲の空気はどこか焦りとざわつきに包まれていたように思います。・・・結局、そのバッグはいとこが買ってもらうことになりました。そのとき私に言われたのは、「いとこちゃんは遠くに住んでいて、なかなか来られないから」「あなたの方がお姉さんなんだから」「今度ちがうものを買ってあげるから」という言葉でした。私はその場で無理やり納得させられたような気持ちになり、悔しさと悲しさでいっぱいでした。おばさんが母に「本当にいいの?」とこっそり尋ねて
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