「羨ましさと誇らしさ、その両方を抱えて生きていた」
比べてしまう気持ちと、誇らしく思える気持ちと
シングルマザーで子育てをしていた頃、
どうしても人と自分を比べてしまう瞬間が
ありました。
「いいな、あの人はパートナーがいて」
「羨ましいな、余裕がある暮らし」
そんな気持ちがよぎると、
胸の奥が少しだけざわつきました。
けれど同時に──
「私は、私にできるすべてをやっている」
そう思える自負や意地もありました。
その意地は、誰に認められなくても
自分だけは自分を褒めてあげたい、
そんな願いとつながっていたように思います。
羨ましさと誇らしさ。
現状を受け入れる潔さと、
まだ受け入れきれない揺らぎ。
その両方を抱えていたのが、当時の私でした。
思い返せば、あの頃の私は
「揺れてはいけない」
と自分を叱咤していました。
でも本当は、人と比べてしまう弱さも、
精一杯やっている自分を誇らしく思う強さも、
どちらも私自身。
その両方を抱えながら歩いていたからこそ、
なんとか毎日を越えてこられたのだと思います。
今なら、あの頃の自分に言ってあげたい。
「よくやってたよ。比べてしまう気持ちも
認めてあげてよかったんだよ」と。
不完全なままでも、ちゃんと生きていた。そのことを、いまの私が誇りに思っています。
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