「あなたがそこにいてくれるだけで──ふみの日に贈る、やさしい手紙」
今日が「ふみの日」だと知ったのは、朝のラジオから流れてきた小さな声でした。「毎月23日は、“ふみの日”。大切な誰かに、気持ちを伝えるきっかけに」ふみ、つまり手紙。郵政省が1979年に制定した記念日で、**「手紙の楽しさや、受け取るうれしさを通して、文字文化を受け継ぐ」**という思いが込められているのだそうです。それを聞いて、ふと、心の奥でカサついていた何かが少しやわらいだ気がしました。思い返せば私自身、誰かに手紙を書くなんて、ずいぶん久しぶり。スマホで簡単に繋がれる今だからこそ、「言葉を選んで誰かに届ける」っていう行為が、どれだけ豊かな時間だったのか、忘れていたような気がします。でも今日は、自分自身に手紙を書いてみようかな。そんな気持ちになったのです。親愛なる、わたしへねぇ、よくここまできたね。ちゃんと笑って、ちゃんと泣いて、いろんなことがあったけど、それでも今、ここにいる。がんばらなきゃ、って思う日も、なんでこんなにダメなんだろう、って落ち込む日もあったよね。それでも、やめなかったね。起きて、ごはんを食べて、人と関わって、生きてるって、それだけですごいことなんだよ。だから今日は言わせてね。「がんばらなくても、いてくれてありがとう」大丈夫。わたしは、あなたの味方です。奈央より昔の私は、「ちゃんとしなきゃ」「いい子でいなきゃ」って、無意識に力を入れて生きていた気がします。それが“当たり前”だと思い込んでいたから。心の深いところに、「がんばらない自分には価値がない」っていう小さな声が、棲みついていたのかもしれません。でもね、その声ってたいてい、ずっと昔に誰かの何気ない言葉で植えつけ
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