絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

3 件中 1 - 3 件表示
カバー画像

「夏目漱石『夢十夜』解説」~珠玉のラブストーリー~

私は昔から近代文学が大好きでして、その中でも夏目漱石が特に好きです。漱石に関しては、大学在学時にゼミで何度も学んだ記憶があります。漱石の思想と作品は、現在の私に少なからぬ影響を与えています。数ある彼の作品の中で、私が今回、語りたいのは短編集「夢十夜」についてです。私はこの作品をこよなく愛しておりまして、事あるごとに読み返して、感慨に浸っております。漱石の魅力は、その卓越した文章表現力と緻密に構成された文章の美しさにあります。彼の流麗な文体には、読む度に感服させられますし、自分もいつかこんな文章を書いてみたいと創作意欲を刺激されます。この「夢十夜」に収められた十作品のうち、私が特に好きなのは冒頭の「第一夜」です。第一夜はラブロマンスでして、これが極めて美しい、至高の愛の物語になっております。私はこの作品を読み返す度に涙が溢れて止まらなくなるので、あまり頻繫には読まないようにしているくらいです。この珠玉のラブストーリーの魅力に一度気付いてしまったら、皆さんもきっとこの作品の虜になることは間違いないと思います。機会がありましたら、是非とも一読されることを強くお勧め致します。この作品には二人の登場人物がいます。主人公の男と、その恋人と思われる女です。女は冒頭部分で、自身の命の灯がもう消えかけていることを男に告げます。男は動揺して、女がこの世を去ることに対する悲しみに打ちひしがれ、そのうちにその事実を受け止めます。女が死んで行くところの描写はとても繊細で、精緻なものです。世の中にこんなに美しい表現があるんだと、否が応でも感嘆させられます。「する と、 黒い 眸 の なか に 鮮 に 見え
0
カバー画像

📖二人きりの読書会📖

📕 朗読のショート・ボイスサンプル掲載しました 📕声に出して本を読むことには、不思議な力があります。物語の世界に一緒に浸ることで少しずつ心がゆるみやさしくほどけていきます。 それはまるで、やさしい時間を分け合うような体験です😊✅誰かと本を読みたかった ✅ でも気をつかわず、自然体でいたい ✅ 落ち着いた声を聞きながら、自分のペースで読書したい ✅読むことが好きだけど、最近ひとりだと続かない ✅人と一緒に読んでみたいけど、読書会は緊張する ✅誰かと“本を通して”つながる時間がほしい そんな気持ちを、そっと叶えられるように 凛香が、おだやかな語りと空気感で寄り添います。 ☘️ たとえば、こんな過ごし方ができます☘️ ・あなたが希望する本を私が朗読するのをゆったりと聴き入る ・詩やエッセイを交互に読んでみる ・お気に入りの一節を分かち合う ・本の感想をぽつりぽつりと話してみる 物語の力と“ひとりじゃない”という感覚が、あなたの心をそっとほぐしてくれます。 疲れた日も、寂しい夜も 声に出して読むことで、あなたの心が少しずつほどけていきますように♡ 読書会でお耳にかかれるのを楽しみにお待ちしています✨
0
カバー画像

方丈記が小学生にわかるのか。

先日、ココナラの小学生の生徒さんの教科書に「方丈記」が出てきた。小学生なので、細かいことはまだ必要なく、「竹取物語」「平家物語」「方丈記」「徒然草」の概要を学ぶもの。特に方丈記はここまで人生を長くやってきた私にとっては深く共感する作品だ。「小さな庵で一人静かにくらした鴨長明の、この世をはかないものだと感じる見方が表れています。」という解説がついていた。確かに。「方丈記」に限らず、国語の教科書やテキストに取り上げられる文学作品を生徒さんと一緒にやっていていつも思うのは、「これが小学生に(または中学生でも)理解できるのだろうか」ということだ。まだこの世に生を受けて10年そこそこの成長段階にある生徒さんに、鴨長明の「この世ははかないものだ」がどう伝わるのか。私の感覚ではたとえ30代でもまだわからないのではないかと思うくらいだ。私は方丈記を生徒さんと学ぶときには、冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」というところを取り上げて、「川ってさ、いつもそこに流れているけど、よく考えてみたらそこに流れている水ってどんどん下流に動いていくから、水自体は決して同じ水ではないよね。それと同じように、この世の中はいつもここにあるけれど、そこにいる人々や家やお店は少しずつ入れ替わっているよね。一人一人の生活や物は、ずっと同じ状態にあるわけではなく、すぐに移り変わってしまう、それを作者は「はかない」と言っているんだね。」・・・などと話しをするのだが、こう説明したところでほとんどの生徒さんはわかったような、わからないような表情をする。無理もない。当然だろう。文部科学省も、小学生に「この世
0
3 件中 1 - 3