「サイコパス」と調べ続けていた夜
眠れない夜が続いていました。
布団に入っても、
今日あったやりとりが頭の中で何度も再生される。
言葉は思い出せるのに、
どこが変だったのかは、うまく説明できない。
ただ、
胸の奥に小さなざらつきだけが残っている。
そんな夜、
私はスマホを開いて、
検索窓に同じ言葉を打ち込み続けていました。
「サイコパス」
何度も、何度も。
最初は、
相手を断定したかったわけじゃありません。
「私の感じているこの違和感に、
名前があるなら知りたい」
それだけでした。
自分の感覚が信じられなくなっていたからこそ、
外側に“基準”を探していたんだと思います。
記事を読んでは、
「当てはまる気もする」
「でも、違う気もする」
動画を見ては、
「ここは似てる」
「ここは違う」
その繰り返し。
でも、不思議なことに、
調べれば調べるほど、
少しだけ呼吸が楽になる瞬間がありました。
今なら分かります。
あの検索は、
誰かを裁くためのものじゃなかった。
「私の感じてきたことは、存在していいのか」
それを確かめる行為だった。
当時の私は、
自分の感覚をそのまま信じる勇気がなかった。
だから、
言葉や情報を借りて、
「ここにいていい理由」を探していた。
それは、
弱さじゃありません。
生き延びるための、知恵でした。
もし今、
同じように検索を繰り返している人がいたら。
「そんな言葉を調べる自分はおかしい」
そう思わなくて大丈夫です。
混乱の中で、
必死に状況を理解しようとしているだけ。
それはもう、
回復の入り口に立っているということだから。
大切なのは、
検索結果の正しさよりも、
「何かおかしい」と感じた自分
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