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連続小説『DNA51影たちの黒十字』22

連続小説『DNA51影たちの黒十字』22連続小説『DNA51影たちの黒十字』第22回(続ロザリンド・フランクリン物語) 〜22〜Rosalind Franklin Photo51Rosalind Franklin Photo#51   23   ユダヤ人研究者 ロザリンドとポール・スミスが急接近したのには両者が共にユダヤ人であったことがひとつの要因であったのかもしれない。互いにユダヤ人ということから、価値観などに近いものを感じて自然と引き寄せ合ってしまったのであろうか。また、バークベック・カレッジにロザリンドを受け入れたジョン・バナール教授にしてもユダヤ人であったし、ロザリンドのバークベックでの研究室の同僚となった新たなる共同研究者アーロン・クルーグにしても、何と、またユダヤ人であった。 研究資金の提供等でパトロン的立場になっているポール・スミスが意図的にロザリンドの研究環境を密かに整えていったのであろうか?いずれにしても結果としてロザリンドの周囲にはユダヤ人たちが配置されることになっていたのである。ロザリンドにしてみれば価値観の近い人間たちに囲まれて、キングス・カレッジよりは幾分か心安らかにして研究に没頭できる環境であることは確かである。 情報漏洩の疑念をロザリンドにいだかせた“B型核酸結晶発見” 論文発表にまつわる不可解な経緯について、話す相手がポール・スミスであるのならば話せるような気がしてくるロザリンドであった。 バークベック・カレッジへの移籍がとんとん拍子で迅速に進んだことで、ポール・スミスへの信頼感がロザリンドの中では相当に高まっていくようであった。     ◇
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生きたいと思う気持ち

ダーウィンの名言 「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」 私たちは「生き残る」という言葉を何の抵抗もなく使っているが、「なぜ生き残らなければいけないのか?」という問いに明確に答えることはできない。 「そんなの当たり前」と済ましてしまう。 「生き残る」とは、常に環境の変化に対応するもので、「生きる目的」と言うような自発的なものとは違う。動物や植物は、それを淡々と行ってきた。 しかし「生きる目的」を求めても、どんどん深みにはまり、挙句意識の世界に入り込むことになる。現実と切り離された意識の世界に入り込むことは、もはやこの世に生き残っていない。 だから、今は「生きたいと思う」ことにしている。「生きる目的」に辿り着けなくても、これで生き残ることができる。 生きたいと思う理由(わけ)・・・ 生き残るために食べるという本能的なものではなく、旨い肉を食べたい、甘いケーキを食べたい、そんな単純な欲を大切にしている。そして、その時を楽しんでいる。 楽しさのパワーは自分の身体の中を駆け巡り、言葉を変え行動を変える。それは他人にも伝わる。 私はそんな人に助けられたことがある。 だから今、もし誰かを助けたいとしたら、まず自分を楽しませることから始めていただきたい。
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