56 「下着は白」「頭髪ツーブロック禁止」 理不尽な「ブラック校則」 学校は子どもの声を聞き、変えられないのか?
「下着は白」「頭髪ツーブロック禁止」 理不尽な「ブラック校則」 学校は子どもの声を聞き、変えられないのか?
例えば、「下着の色は白」「頭髪のツーブロック禁止」など、学校の「校則」の中には、理不尽で世間の感覚から外れているように思える「ブラック校則」が存在します。学校内の秩序を守るために一定のルールは必要でしょうが、学校側の都合のいいように校則が決められ、それを維持するためにブラック校則も変えられないでいるようにも思えます。
そこで、子どもの声を取り入れることで、ブラック校則を変えることはできないのでしょうか。子どもの権利・法律問題に詳しい、佐藤みのり法律事務所の佐藤みのり弁護士に聞きました。
過去の校則を放置、トラブルへの恐怖…
Q.学校は、校則を決めることができる法的な根拠があるのですか。
佐藤さん「『学校は校則を決めることができる』などと定めた法律は存在せず、校則の法的根拠は、必ずしも明らかではありません。しかし、教育基本法には、学校での教育は『教育を受ける者が、“学校生活を営む上で必要な規律”を重んずる』ように行う旨を定めた条文があり(教育基本法6条2項)、校則の存在を前提にしているようにも読めます。
また、裁判においても、校則は『学校が独自に判断して定めるルール』であるとして、その存在を前提に、合理性などが判断されています。学校は集団生活を送る場なので、学校の秩序を維持し、子どもの安全を守るために、一定のルールが必要です。さらに、私立学校においては、建学の精神に基づく独自の校風と教育方針を具体化するものとして、校則を定める必要もあります。
こうした事情から、学校が校
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