大人と子供の境目

記事
コラム
中学に入学した。3校が集まるマンモス中学校だ。
クラスは特別学級を入れて13クラス。
私は出来るだけおとなしく、目立たないように過ごそうと決めていた。
でも、「みんなと同じ」があまり好きではない私。
制服のスカートが短いのが流行っていれば、わざと長いスカートをはいた。
セーラー服のリボンが短いのが流行っていれば、リボンをネクタイのように流くした。←全くおとなしく過ごしていないね。。。

当時の校則に、特に反抗的な意見もなかった。
校則は校則だ。規則が無いと、集団と言うものが乱れる。
ただ、従うか従わないかは別物だ。
当時の頭髪は、女子は前髪は眉毛にかからない事。肩にかからない事。
いわゆる、「おかっぱ」だ。長い場合、二つに結び三つ編みにする。
前髪もおでこが出るようにピンで止める。ピンの色は黒か茶色。
男子は刈り上げ、もしくわ前髪が眉毛にかからない、横の髪は耳に被らない
襟足は学ランの襟につかない事。

私の髪型は、「ワンレン」だった。
後ろは襟足の長さだが、前に向けて長くし前髪は勿論長く二つに分けて
後ろから前髪にかけて流れるように揃えてあった。
もちろん、違反の髪型だ。
登校すると、必ず門の所で先生に止められた。
「髪色・髪型・チェック。ん?化粧もしてるな?」
「はい?化粧なんかしてません。」
私は元々色が白く、唇は濃い目のピンク。まつ毛も濃く
目の周りはアイラインがひかれたように見える。
冬には頬が高揚しほのかにチークを塗ったようになる。
チェックされた生徒は放課後、生徒指導室に行かなければいけないが
私は1回もいかなかった。
授業が終わり帰宅しようとしたら、教室のドアの前に生徒指導の先生が二人
ドアをふさいでいた・・・「ヤバ!!」
案の定、そのまま生徒指導室に連れていかれ、前髪を裁ちばさみで切られた。
ザクザクと切られていく前髪。
「あ、なんか斜めになってるな。」そう言いながらどんどん切っていく。
鏡を見ると、前髪は3センチしかなかった・・・
当然のごとく河童のようにぴょんと前に突き出している。
「これぐらい切れば、しばらくはもつだろう。」そう言い放った。
私にはつむじが2つあって、一つは普通の位置。
一つは前髪の右寄りの所にあり、長くても勝手に前髪が分かれるのだ。
だから、長くしていた。。校則云々よりもそれをポジティブにとらえ
チャームポイントと称し、さらっと前髪を分けたようにして、かっこつけていたのだ。
だからと言って、特別扱いは望んではいなかったし校則は校則。
違反していたのは私だから、切られても文句は言えない。
でも・・・裁ちばさみはないだろ・・そう思った。

体は相変わらずで、少しずつ良くなってきていると感じつつも
発作や入院・検査等で休むことが多く、試験らしい試験は受けていない。
高校・・どうするかな・・・
その頃、次期生徒会長選挙の話でざわついていた。
私には関係のない話。
いかにも「先生のしもべです」って子がなるんだろうと思っていた。
各クラスで生徒会長 立候補者の選出が始まった。
私はとても眠く、机にへばりついて寝ていた。
授業が終わり黒板を見て目を疑った。「え?なぜ推薦で私なの!!!!」
クラスには生徒会長になりたがっている男の子がいた。意味が分からなかった
各クラスから出ている子も、進学校に入学するような頭の良い、真面目な生徒ばかり。
特に京大を目指していた男の子は、どうしても生徒会長になりたがっていた。
「まあ・・このメンバーを見れば当選することもないし、いっか。」
立候補者演説は、友達が書いてくれた。(私がめんどくさがって書かなかったからだ)「推薦したからそこは責任取るよ。」そう言って書いてくれた。
無事投票が終わり、帰ろうとしたら各クラスのやんちゃどもがこぞって言いに来た。「俺のクラス、お前で票固めておいたからな!!」
「はあああああああああ!!!なんでそんなことするの!!」
「くそ面白くない学校だぜ?革命起こしてくれよ」
「何言ってんだか・・・校則とか簡単に変えれるわけないじゃん・・」
次の日・・・生徒会長に選ばれていたのは言うまでもない・・・
京大を目指していた男の子は副会長。彼は悔しそうに私に言った。
「バカなお前が、なんで生徒会長なんだよ・・・」
複雑な気持ちだったが、「公の場は、生徒会長がせざるを得ないからするけど
生徒委員会の司会進行は、全部任せるよ。そう言うのめんどくさいし。」
そう言うと、「え?まじ?俺が生徒会長役していいの?」
私は肩をすくめた。「こいつバカなのか・・・」

中学時代の恋愛事情・・それはまた明日・・・
16230686_1806024102981987_8384178772026327040_n_17859831934124318.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す