単車にのって
仕事サボって君の街へ、
単車にのって会いに行くよ。
仕事をサボってきたなんて言ったら、
きっと君は怒るんだろうな。
でもね、
会いたいよ。
4月から君は大学生。
一人暮らしには慣れたのか?
楽しくやっているんだろうか?
変な虫はついていないんだろうか?笑
高校では野球部の補欠とマネージャー。
補欠のくせにマネージャーと付き合ってるなんて、
恥ずかしくて誰にも言えなかった。
最後の試合が終わった後に、君に告白したね。
周りにバレずに君を呼び出すのは、苦労したよ。
君が微笑みながら頷いてくれるなんて思ってなかったのもそうだけど、
野球は終わりでも、青春は終わらせたくなかったんだ。
だんだんと髪が伸びていく君は、
どんどん大人っぽくなっていった。
合格するまでは切らないって言ってたけど、
やっぱり今も伸ばしているなら、
その伸びている最中の君もずっと知っていたい。
俺は相も変わらず先輩たちにしごかれている。
みんないい人だけどね。
毎日体力勝負で、家に帰って寝るだけ。
こうして単車に乗るのも久しぶりなんだ。
高校の時は窮屈で、早く働いて自由になりてーなんて思っていたけど、今でも不自由さは変わらないんだろーな⁉︎
ふっと笑みがこぼれる。
国道とはいえ山々をすり抜けて走らなくてはいけない道は、はやる気持ちを冷静にさせてくれる。
ちょっと前ならたいして車も通らないだろうとタカをくくり、
スピードというスリルを味わっていただろう。
でも今はそんなことはしない。
君に会いたいから。
ふっと笑みがこぼれる。
こんなこと会ってから話せばいいのに。でもいざ目の前にしたら、
伝えたい言葉が出てくる自信
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