いい時も良くない時もみんなが「ありがとう」と言えたら・・・
ありがとうの約束ある村に「ありがとう」しか いわない おじいさんがいました。そうじをしながら村びとに「きれいにさせてくれてありがとう」とれた野菜をおとなりさんにあげて「もらってくれてありがとう」出かける前にふってきた雨にまで「ふってくれてありがとう」どんなときにでも「ありがとう」といいます。りんごの木の下で出会った 若いおじいさんとおばあさんは 「ありがとう」ということばでむすばれました。みちばたに落としたりんごをひろって おたがい「ありがとう」といったのがきっかけ。「どんなときでも、“ありがとう”といいましょう」この誓いをわすれないように 庭に一本のりんごの苗木をうえ 「ありがとうの木」となづけました。「ありがとうの約束」は、ふたりだけのきまり。感謝するときやしあわせなときだけではありません。あらしがつづく夜は、「いっしょにいてくれてありがとう」 こどもが泣きやまないときでも「元気でいてくれてありがとう」 ふたりでケンカをしたときは「本音をいってくれてありがとう」どんなときも「ありがとうの種」を見つけ おじいさんとおばあさんになるまで ずっとまもられてきました。そんなおじいさんのことを、だれもが “ありがとうのおじいさん”とよぶようになりました。そんなある日、いたずら好きのこどもたちが こんなことをいいだしました。「“ありがとうのおじいさん”は どんなことをやったら ありがとうをいわないのかなぁ」ぼうしをとってみたり 用がないのにドアをノックしたり ホウキをかくしてみたり・・・しかし、おじいさんは「ありがとう」というだけです。 こどもたちは、どうしてもちがうことをいわせたくな
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