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お客様の嗜好は豊かさの度合いで変化する

  景気が本格的に回復してくると住宅購入者は、下記の欲求消費者、理性消費者から感性、感動を求める消費者に変化していきます。これまでは「良いか悪いか、安いか高いか、構造、性能、AM保証はどうか」が欲求消費者、理性消費者の判断基準の多くを占めていましたが、これからは感性が合うか、合わないかが、より大きな比重を占めるようになります。 被対面販売が定着してくるとお客様は、住宅会社のWEBを見て、自分の感 性に合う会社を選んでくる時代になってきます。 価格か、構造か、性能か、デザインか、住まいを通じて生涯お付き合いのできる会社か、会社の特徴をはっきりと打ち出す必要があります。何でもやっていますでは、お客様は来ていただけなくなります。 ・消費形態のイメージ  消費形態には、①欲求消費②理性消費③感性消費④感動消費のステップがあります。  自動車で例えれば、欲求消費は豊かさの初期段階で自動車がほしい。自動車であれば少々性能が悪くても、まずは動けばよい。新興台頭国ではこの段階です。暫くすると、1リットルで何キロ走るとか、加速力はどうかなど比較、検討して頭で判断するようになる理性消費。中国の一部ではこの段階まで来ています。 豊かさの次の段階は、自動車の性能がどのメーカも同じレベルになってくると今度は、自分の使用目的や価値観、デザインで選ぶようになります。これが感性消費。日本の一般消費者はこの段階にあります。  そして、更に余裕のある富裕層は感動を求めるようになります。この感動消費は、カタログやパンフレットでは理解できないもの。コーナリングが良いとか、乗り心地、使い勝手が良い、自動運転など乗ってみ
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・床フローリング、壁、天井ビニールクロスのインテリアは終焉する

 40歳の時、ミサワホーム在職時に米国パームスプリングというところに土地を購入、米国のハウスビルダーと提携して分譲事業をすることになり、半年ほど駐在したことがあります。その時に米国の設計手法、見積もり、施工を勉強してきました。  米国の街づくりは、外観は、統一されているがインテリアは、それぞれ個性的に施工されています。日本では、逆に外観はバラバラで、内観は、皆同じ仕様です。このことについて説明します。   ハウスメーカーの企画住宅のインテリアといえば、それこそ判で押したように洋間の床はフローリング、水回りはCFシート張り。天井、壁はクロス。照明も天井の真ん中に一つ、コンセントの数まで各社ほぼ同じです。    米国では、床はフローリングだけではなく、タイルや石を張ったり、カーペットを敷いたり。壁もクロスだけでなく、タイルや石や板張り、塗り壁にしています。天井も折り上げ天井や局面天井など空間構成も豊かです。照明の場合も同じ。ダウンライトや個性的なシャンデリア、間接照明や明るさと暗さの変化を楽しめる設計になっています。日本の住宅のようなインテリアが皆同じという住宅はありません。住む人の個性で様々なインテリアの工夫がされています。  何故そのようなインテリアができるかというと米国の一般的な住宅は、施主が自ら本屋さんで住宅プラン集のなかから自分好みの住宅を探して建築事務所から設計図書を買うというのが一般的です。(日本のように、ローコスト住宅まで建築家は設計してくれません。米国では、建築家に依頼する人は、桁違いの金持ちです。)その設計図書をハウスビルダーに渡して建築本体の契約をします。その
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253号ハウスメーカのデザインは早い時期に陳腐化する

 ハウスメーカーのデザインは概ね個性がなく流行で商品開発をしています。どこかのメーカーが庇のない箱スタイルのデザインを開発して、そのデザインがヒットすればどこもかしこも同じものを販売しています。やがて、珍しくなくなって飽きられてくると新しいデザインのものを販売する。5~10年が一つの流行サイクルとなっています。  外壁材のサイディング柄はその典型です。阪神淡路大震災の後、復興需要戸数をこなすため左官工事に比べて、サイディングが手っ取り早く、コストも抑えられたので多くの住宅に使われ普及しました。一見豪華に見えるのでお客様にも好まれました。当時、横板目柄やタイル柄調、そして、レンガ調、飽きられてくると石目柄、モザイク柄調へ。いまは、割石肌調というように流行が変わっています。玄関ドア、外建サッシ、内部ドア、キッチンデザイン、住宅設備も同様です。デザインを見れば私ら専門家が見ればいつ頃建てられた家かわかります。  住宅、建材メーカーには、デザインをしっかり勉強した設計士が少ない。また、デザインポリシーもないから、取り敢えず流行っているデザインにしておけば、建材メーカーのデザイナーも、ハウスメーカーの建築士もお客様も安心といったところです。  ところが、みんな同じデザインにするから最後は、価格競争になってそのデザインは終わってしまう。いわいる護送船団デザインとなっています。みんなで渡れば怖くないといったところです。 従って、ハウスメーカーのデザインは5年もたてば飽きられて、20年もすれば陳腐化し、30年も経つとすっかり時代遅れになってしまう。そこで建て替えとなってしまうわけです。    
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ハウスメーカーと住宅工務店の価格差は20~25%

1・ハウスメーカーも木造住宅の比率を高めている 戦後、1960年ころより大量に住宅供給するという意味では、ローコスト規格住宅を工業化して、営業マンを大量採用して、数多くの住宅を全国販売するという意味では、ハウスメーカーの役割はあったでしょうが、契約数が減じている中ではその量産効果はなく役割を終えています。  今では、ハウスメーカーも自社のオリジナル工業化(プレハブ)構法よりも、木造住宅のほうが利益率が高くなるので木造住宅の比率を高めています。また、木材資源の活用は、世界的にも大きなトレンドとなっているので、ますます、木造住宅志向が高まるものと思われます。 (ハウスメーカーの木造住宅の取り組み) ・セキスイハウスの20年度木造住宅(賃貸除く・戸建て+分譲=7925戸のうちシャーウッド2803戸(35,3%)・鉄骨5122戸(64,6%) ・ダイワハウスの木造住宅/グランウッド・戸数は不明。 ・トヨタホームの木造住宅/モクア・ウッドユーホーム。 ・セキスイハイムの木造住宅/木の平屋・グランツーユーV ・ミサワホームの木造住宅/MY WOOD *このように鉄骨メーカーも木造住宅の商品を増やしてきています。 2・ハウスメーカーの住宅はなぜ高いのでしょうか?  2000年ころより、木造の構造躯体は規格化され、最新鋭装備の大手加工工場で加工されはじめ、ハウスメーカーも分譲住宅会社も住宅工務店も大半が同じような工場で加工されています。材種、部材サイズが同じであれば耐震性、耐久性、品質、価格の格差はほとんどありません。  それにも拘らず、ハウスメーカーの住宅はなぜ高いのでしょうか?それは、ハウ
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失われてゆく文化・室礼空間の提案

 季節の移り変わりがはっきりと感じられる日本には、四季折々の美しい習慣がありました。ところが、住宅が高断熱化、高気密化、工業化されていく中で、確かに快適性は高まってきているが、反面、窓の開閉をしなくなり季節感が感じなくなりつつあります。また、食べ物においても旬の時季とは関係なく、年中いつでもどこでも食することができるようになり、果実への感謝の気持ちや季節感も希薄になって来ています。その結果、季節のケジメがなくなりつつあります。  日本には、ついこの間まで季節ごとに感謝の気持ちを込めた祭事がありました。正月、節分、ひな祭り、花祭り、端午、嘉祥菓子、七夕、お盆、重陽【9月】、月見【10月】、七五三、冬至。これらの行事が毎月のように行われていました。  その月々に応じて、自然、神、祖先などへの感謝、祈願を表し、これを村中でのお祭りとして連帯感を作り、祝っていました。このような日本文化や習慣が失われつつあることは残念なことです。 ・何故このようになったのでしょうか  それは戦後、両親から離れて住むという核家族化が一つの文化として急速に進んだことにあると思います。この頃から、こうした日本の文化や習慣を教える人が身近にいなくなり、受け継ぐことを忘れてしまったような気がします。和室よりもリビィングの広さが重視され、和室のない住まいも多くなってきました。和室があったとしても、床の間、仏間もない畳シートだけの子供の遊び部屋、応急的な客間としての部屋であって、本来の意味ある空間ではなくなっています。  本来、和室は廊下や他の部屋よりも畳の厚さ約六センチ分高くなっていることや、床の間や仏間があるため
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