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「SDGsからの写真制作」日本大学芸術学部写真学科学校推薦型選抜試験令和5年度小論文公募制

(1)問題 SDGs17項目の中から1項日を選び,作品を制作するとします。その項目を選ぶ 理由,制作する写真の構想・アイディアについて、あなたの考えを述べなさい。 (800~1,000字) (2)解答例  私たちの暮らしにはスマートフォンが欠かせないものとなっている。また、気候変動対策として、電気自動車の開発も急ピッチで進められている。これらの製品にはリチウム・イオン電池が使われている。この電池の原料であるコバルトは希少鉱物として知られ、世界でもコンゴ民主共和国など一部の地域からしか採掘することができない。いま、このコバルトの産地であるコンゴでは大きな社会問題が起こっている。それは児童労働である。  鉱山労働者の大半は深い穴の底からほとんど手作業でコバルトを掘り出す。落盤による事故や不衛生な環境下での作業は多くの危険に満ちている。その中には7歳くらいの子供も含まれている。国際的な人権NGO団体であるアムネスティ・インターナショナルがこうした子供に対する人権侵害の問題を訴えても、スマホやEVを利用する先進国の多くは聞く耳を持たない。私たち先進国の豊かな暮らしは、アフリカなどの発展途上国では、幼い子供などの社会的弱者の犠牲によって支えられている。私はこの不均衡の関係を少しでも正したい。そのためには、写真でこうした事実を日本人など先進国の人々に伝えることが急務であると考える。 構想としては、こうした児童労働の実態をテーマとして写真を撮り進めてゆく。さらに子供の家庭での日常的な生活にも焦点を当てたい。アイディアについては、採掘されたコバルトがリチウム・イオン電池に加工され、さらにスマホ
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「映像作品の鑑賞と消費」日本大学芸術学部写真学科推薦入試総合選抜2022年

(1)問題 次の文章を読んであなたが考えたことを述べなさい。(600字) ① 映画やドラマといった映像作品を含むさまざまなメディアの娯楽を「コンテンツ」と総称するようになったのは、いつ頃からだつたか。こうなると、「作品を鑑賞する」よりも「コンテンツを消費する」と言ったほうが、据わりはよくなる。 ② ここで、言葉の定義を明確にしておこう。 ③ 「鑑賞」は、その行為自体を目的とする。描かれているモチーフやテーマが崇高か否か、芸術性が高いか低いかは問題ではない。ただ作品に触れること、味わうこと、没頭すること。それそのものが独立的に喜び・悦びの大半を構成している場合、これを鑑賞と呼がことにする。 ④ 対する「消費」という行為には、別の実利的な目的が設定されている。映像作品で言うなら、「観たことで世の中の話題についていける」「他者とのコミュニケーシヨンが捗(はかど)る」の類いだ。食事にたとえるなら、「鑑賞」は食事自体を楽しむこと。「消費」は栄養を計画的に摂るため、あるいは、想定した筋肉美を手に入れるという実利的な目的を達成するために食事をすることだ。 ⑤ 「鑑賞」に紐づく「作品」という呼称と、「消費」に紐づく「コンテンツ」という呼称の違いは、"量″の物差しを当てるか、当てないかだ。 ⑥ contents(コンテンツ)が「内容物」や「容量」の意味であること、新聞などがいまだに「コンテンツ(情報の中身)――などと説明するように、また「コンテンツ」が電子媒体上の情報や制作物を指し示すことを皮切りに言葉として浸透した経緯からして、「コンテンツ」という呼び方には、数値化できる量(
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【世界地図】日本大学芸術学部放送学科2015年

(1)問題作文 「世界地図」(600字)(2)考え方 作文と小論文との違いは、小論文では自分の意見に必ず理由を添えるのに対して、作文は意見や感想に理由をつけなくてもよい点にある。 作文は小説やエッセイと考えてよい。 小説やエッセイで堅苦しい理屈を書くと興ざめになる。 ポイントは自分の感性で書くというところにある。 切り口がいかに斬新か、表現が独特か、という点が評価の対象になる。 今回のお題「世界地図」はエッセイ調に書いても、世界の国際紛争や平和についての小論文調の文章になりがちだ。 理屈を抑えながらうまく書かねばならない。 腕の見せどころだ。  世界地図は現実では(3)解答例ない。地球には、国名が描かれていない。人工衛星から地球を見下ろすと、見えるのは青い海と褐色の大地とわずかな緑、そして千切れた雲だけだ。なのに、世界地図には国境が描かれ、場合によっては山脈らしい襞(ひだ)と河川のいびつな曲線が伸びている。この地図を使って、私たちは地理の授業で国名や山脈・河川の名前を覚えさせられる。 結局は、私たちがものごとを理解するということは、ものの名前を暗記することに帰結する。  しかし、鳥は違う。鳥瞰(ちょうかん)という言葉があるように鳥のように高い視点に立ってものごとを全体的に俯瞰(ふかん)することの謂いだが、鳥の視線は世界地図とは異なる。鳥の頭の中には地名も国境もない。この森には、秋になると甘い果実が成り、この湖は休息にはちょうどいいが、天敵が多い。そして、これから出会いと子育てのために、南の島を目指す。鳥の地図はいつも生きること、快適な旅を続けて無事、目的地に着くための情報が書き
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「幕末藩士と現代 日本人」日本大学芸術学部映画学科A方式2014年

(1)問題これは外国人が撮影した幕末の長州藩士の写真です。現代の日本人と比較してあなたが思うことを述べなさい。 * 題名は自由につけること. * 字数 800字 (2)考え方  写真を見た印象を書き、自分がなぜこのような印象を受けるのか、その理由を分析・考察すること。  現代の記念写真とは違った、異様な印象を受ける。その異様さを現代の写真と比較して書く。  これは長州藩士を写したものであるが、日本史的な知識は必要最小限にとどめる。 知識に寄りかかって書くとつまらなくなる。 特に日芸は感性や洞察力、発想の斬新さが求められる。 現代人と比較するのだから、身の回りのデジカメやスマホ、インスタを題材にして書けばよい。 このような現代の写真を取り巻く状況を大量生産大量消費の経済と関連付けて書く方向がオーソドックスだろう。(3)解答例 幕末の武士たちを撮影したポートレートが残されているが、被写体はこの写真のように支配者階級である武士に限られていた。写真に写る機会は限られていて、一生のうち一回、機会に恵まれればいいほうではなかったか。写真は非日常的なもので、きちんとした正装をして、厳粛な雰囲気の下に撮影されたことが、この写真から読み取ることができる。幕末の日本人にとって写真機は文明の利器であり、写真は貴重なもので、これを贈られた側は、貴重な家宝として代々、家に伝えられたであろうことは想像に難くない。  一方現代の写真はI C T技術の進展とともに大きく変化した。アナログからデジタルとなり写真機は小型化し、いまやスマホで解像度の高い写真が撮れるようになった。結果、インスタ映えという言葉に象
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