教養としての近代思想⑧:社会契約説とフランス啓蒙思想
ボシュエ:フランスの神学者。王権神授説を説きました。
グロティウス:オランダの法学者、近代自然法の父・国際法の父。国家間の問題にも個人間と同様に自然権が認められるとし、自然法に基づく国際法を構想しました。
社会契約説:理性の声である自然法が、個人の生命・自由をより確実に保障するために人間を契約に向かわせ、国家が人々の契約の上に成立するという考え。
自然権:全ての人間に備わっている権利。
ホッブズ:『リヴァイアサン』。人間は自分の生命を維持する自己保存の欲望(自然権)を持つ利己的な存在であるため、自然状態は闘争状態になると考えました。互いに争う人々を批判し、国家を『旧約聖書』ヨブ記に登場する怪物リヴァイアサンに譬(たと)え、各人が自らの自然権を全面的に譲渡して国家が成立したとしました。かくして国家に服従することによって混乱を回避するという社会契約説を説き、強大な権力を持った国家による支配を正当なものとして示しました。
ロック:生命・自由・財産所有など、各人が生まれながらにして持つ自然権を守ることを正義とし、その保障を政府の役割であるとしました。
所有権:ロックは自分自身の身体と労働は各人の所有物であり、自然から取り出し、労働を付け加えたものはその人の所有物(その人以外の誰も権利を持てない)と考えました。ロックの所有権の発想は、市民階級の要求を正当化するものであり、私有財産制を基本とする資本主義(生産のための土地、工場、機械などの生産手段を所有して労働者を雇い、利潤を得ようとする仕組み)へと発展する基盤を作りました。
信託:ロックは自然状態を基本的に平和で自由な状態だと考えましたが
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