「自由」と「国益」の狭間で──ベネズエラ介入をめぐる米国の武力行使と国際秩序のゆらぎ
【米、国益優先の武力行使】
“米国のベネズエラ攻撃は、国益の確保を優先するために他国への武力行使も辞さないトランプ政権の姿勢を鮮明にした。国際法違反の可能性を指摘する声が上がるほか、ロシアや中国による一方的な現状変更の動きを増長させる恐れもある。”
日経新聞の他の紙面もみてみましたが、トランプ大統領を非難する内容のみの記事がありました。トランプ大統領を非難するだけでは短絡的すぎるので、他の背景もみてみる必要があります。
2025年にノーベル平和賞を受賞したマリア・コリナ・マチャドさんは「自由が到来した」と喜んでいます。
マリア・コリナ・マチャドさんは身に危険が及ぶとして11カ月潜伏していたなかでノーベル平和賞を受賞していますが、それを思うと、トランプ大統領がやったことはベネズエラ国民にとって良かったことだったのか、悪かったことだったのか、どちらなのでしょうか。
ベネズエラは2018年~2020年はとんでもないハイパーインフレにみまわれ、今でもかなりのインフレです。2025年は170%を超えたりしています。日本が2%であえいでいるのとは桁違いです。
韓国のクーデターと違って、ベネズエラは民主的にクーデターを上げられなかったという事情はあると思います。それがマリア・コリナ・マチャドさんの「自由が到来した」の言葉に集約されているのでしょう。
しかし、トランプ大統領が目指すのは「国益」です。
“トランプ政権は2025年12月に発表した安全保障政策の指針「国家安全保障戦略(NSS)」で、米国の国益を優先し、中南米を中心とした「西半球」への対応を重視する外交に転換する姿勢を
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