「推しの子」が面白かった話
少し前、お客様と電話で雑談していたときのこと。「最近面白い漫画・アニメってある?」という話になりまして。私は「ハイパーインフレーション」を推したのですが、お客様からは「推しの子」がいいよとオススメされました。空き時間に第一話だけ観たのですが、面白かった。でもそれ以上に登場人物の「アイ」という少女の考え方・生き方が、ストンと腑に落ちたんですよね。一応ネタバレになりますので、ここから先は注意でお願いします!アイドルという価値を提供するために、全力で嘘をつくアイは子供時代を養護施設で過ごし、現在は売り出し中の若手アイドルとして活躍しています。幼少期に親からの愛情をまともに受けていないため、人の愛し方が分かりません。愛し方が分からないから、アイドルとして活動していても、ファンのみんなを心から愛することができない。しかしその感情の無さを、全力で嘘をつくことで乗り切っています。ファンに向ける笑顔も作り物だし、投げかける言葉も計算したもの。態度振る舞い、しぐさ、すべてが嘘づくし。劇中でもそんな自分自身に対して葛藤している描写がみられます。しかし私は、そもそもアイドルってそんなものじゃない?と思っていまして。別に冷めた目で見ているとか、「俺わかってんだぜ」と言いたいわけではなくてね!そもそも本当の自分として振る舞い、語る言葉がすべて本音であれば、アイドルは成立しません。人を笑顔にするため、楽しい気持ちにさせるため、たとえ本心でなかろうと、皆が望む自分を演じるのがアイドルです。一言で言えば、笑いたくなくても笑うのがプロの仕事。それは本来の自分と別人とは言いませんが、同一でないことは確か。自身は商
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