世界にたった一枚のCD
数年前に私は乳がんを罹患しました当時は自分でも恐ろしくなるくらいに毎日が辛い日々でしたお金もない・家族もいない・治療は辛い・髪の毛は抜けている…それでも生きていかなくてはならなかったので必死でしたそんなある日無料の音楽イベントを見に行く機会がありましたフルートとピアノの生演奏です『ピンクリボン』をテーマにしていてまさに当時の私にピッタリのイベントでいたお金がなかった私には『無料』であることも大変にありがたかったです演奏は素晴らしいものでしたとくにアメージンググレイスは心に穏やかな光を燈してくれるようでした素晴らしい演奏をしてくださったフルート奏者にお礼を伝え、自分が乳がん患者だとお伝えすると涙を流してくれましたそこからその奏者とは連絡を取るようになりました知り合って数か月後私は転移した腫瘍の摘出オペのために入院することになりました(ちょうど今くらいの季節です)奏者は電車を乗り継いて2時間ほどかけてお見舞いに来てくれたのです(京都の端から大阪市内まで)そして一枚のCDを私に渡してくれました「河瀬さんへの応援の曲を作りました」と今そのCDを聞きながらこのブログを書いています『私は癌になって良かったのかもしれない…そりゃならないほうが実現できた夢はたくさんあるんだけれど、こうして人のあたたかさを知ったわけだから』世界に一枚だけのCDですなんと私は恵まれているのでしょうか実はプロのバイオリニストさん2名からもCDをいただきましたそのうち1名は私のイラストをCDジャケットに採用してくれました(それだけでなく売上金の一部を私の医療費に寄付してくれました)私には頼れる親族はいないけれど、こう
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