「72時間、見ていたのは他人の人生のはずなのに」
キラキラに、ちょっと疲れていませんかSNSを開けば、成功談、自己実現、楽しそうな日常。誰かの「うまくいっている今」が、これでもかと流れてくる。それを見て、励まされる日もある。でも正直に言えば、少し息苦しくなる日もありませんか。自分はちゃんと前に進めているんだろうか、と。そんな気分のまま、今日はNHKで『ドキュメント72時間』が一年分ぶっ通しで再放送されているのを、何気なくつけました。結果、テレビの前から動けなくなりました。ドキュメント72時間が映す「選ばれなかった場所」この番組は、有名人を追いかけません。市井の人々と、ひとつの場所を、72時間定点で見つめるだけです。たとえば、渋谷で唯一残っている新聞や雑誌の路上販売店。「もう20年以上、この場所が好きだから来てるんです」そう話す人が、想像以上に多い。安いからでも、近いからでもない。「この店だから買う」という理由。札幌の地下街にある、たくさんの鳥が飼われている場所。ご主人を亡くした女性たちが、友達同士で鳥を見に来て「まだまだ生きるんだよね」と笑い合っている。学校帰りの女子高生二人組が、鳥を見てはしゃぎ、青春を吸い込むように過ごしている。静かそうなおじさんが、ニコニコしながら鳥を眺めている、その横顔。「生きる理由」は、意外とささやかだ愛媛には、入場料10円のプールがあります。そこに通う人たちを72時間追いかける回もありました。家族連れ、子どもたち。障害を抱えた息子さんと、横並びで泳ぐお父さん。リハビリを兼ねて、ただ同じ水を進む時間。ある男性は、大病を患い、死の淵を経験したそうです。「一度死んだつもりなので、毎日前を向いて泳いでいます
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