池袋が「アニメの街」になる前のこと 他

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 先日(2024年5月12日)、NHKの『ドキュメント72時間』で、東池袋の「駿河屋」が取り上げられました。
 私は『ドキュメント72時間』を、あまり観る方ではありません。
 だが、この時ばかりは違いました。
 その理由は「駿河屋」池袋買取センターのある場所が、私の在学していた東京電子専門学校のすぐそばだったからです。

 私が東京電子専門学校に在学していたのは、2003年4月から2005年3月までの2年間でしたが、当時の池袋は「アニメの街」とは、まるっきり違うものでした。
 現在、「駿河屋」池袋買取センターが入るテナントには、古本屋が入っていて、私は学校帰りに、定期的に足を運んでいました。
 その古本屋が閉店した後、「駿河屋」が入って現在に至っているのです。


 私が『ドキュメント72時間』を見て感じたのは、アニメのグッズ等を売り買いする人があまりにも多かったことです。
 「駿河屋」のホームページによると、池袋買取センターでは毎朝10時から夜の20時まで買取を行っているのですが、そこの買取所には絶えず、アニメのグッズ等を売りに来る客の姿がありました。
 そこに古本屋があった当時とは、比べ物にならないほどの賑わいです。

 私の学生時代に入っていた古本屋(光芳書店)。このテナントが「駿河屋」池袋買取センターに置き換わることとなった。
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古本屋.jpg

 また、先日私は弟の付き添いで『幕張メッセ どきどきフリーマーケット 2024』に行きましたが、会場を見渡してみると、書籍を出品している人はほとんど存在しませんでした。
 一方、アニメのグッズや、トレカ(トレーディングカード)や、コミック等を出品している人は数えきれないほどいました。
 私は弟と一緒に、5月3日(初日)から5月5日(最終日)までの3日間店番をしましたが、弟が大量に用意してきたアニメのグッズ等の売り上げは、3日間で10万円にもなりました。
 当の私は何も出品せず、書籍を数冊購入しただけでしたが、書籍の出品者に訊いてみると、「まさかこの本を買う人がいるとは思わなかった!」と、逆に驚かれてしまうほどでした。


 そう考えると、私のようなアニメのグッズ等をほとんど買わずに、活字の本を好んで買う人がどれだけ少数派となっているのか。
 逆に、アニメのグッズ等に大金をつぎ込む人がどれほど多くいるのかを、改めて考えさせられてしまった放送回と言えます。

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