沖縄に暮らすということ。観光地の裏にあるリアルな日常
私は生まれも育ちも沖縄です。海や空、ゆったりとした時間の流れが当たり前の中で育ってきました。看護学生時代、経済的な理由で高校卒業後、県外へ就職進学し、働きながら看護師の資格を取りました。結婚してからは、県外出身の夫と一緒に、私の地元である沖縄で生活しています。実は、夫が沖縄に移住してきてくれた当初は、期待と不安が入り混じった気持ちでした。「暖かくて自然が豊かで、人も優しくて、のんびり暮らせそう」――観光で訪れたときに感じる沖縄の魅力は、確かに本物です。でも、実際に生活を始めてみると、やっぱり現実とのギャップは少なくありませんでした。まず、収入。私や夫が県外で働いていた時と比べると、収入はほぼ半分に。仕事の選択肢も限られていて、専門的なスキルがあっても、なかなか希望通りにはいきません。同じ内容の仕事でもこんなに大きな差があることに驚きました。物価も、「沖縄は安いでしょ?」と言われがちですが、そんなことはありません。電車がない分普段の交通手段は車です。なのでガソリン代もかかるし、食料品や日用品も、内地から運ばれてくる分だけ割高なことが多い。何気ない生活費がじわじわと家計を圧迫してきます。生活は正直、かなり厳しいです。でも、それでも私は、沖縄での生活が“楽”だと感じています。「楽しい」ではなく、「楽(らく)」。理由はたくさんあります。特に私のパワースポットは「海」です。実家から歩いて1分にある海は、辛いことも、疲れも癒してくれます。時間が止まったように、何も考えず、波で心を洗ってくれているように気持ちはスッと楽になります。近所の人たちが道端で立ち話して笑い合っている光景。仕事に関して
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