まずいワインができる理由
こんにちは ワインの話題は数えきれないほどあるのですが今日の科学、医学に大きな影響を与えた「まずいワインができる理由とその予防」について書きたいと思います。 まずいワインと今日の科学、医学がどんな理由があるのか不思議かもしれませんが遺伝子工学やワクチンの製造もこのまずいワインができる理由の研究から始まっているといっても過言ではありません。 1862年当時、フランスは、重要な産物であったワインが酸敗(酸っぱくなってしまう現象)に頭を抱えていました。そこで物理の師範学校を卒業、その後大学の教員になったばかりのパスツールにまずいワインができる理由を突き止めるよう依頼します。 それまでは化学反応で酸っぱくなってしまうと思われていたのですが、パスツールは[ワインは、酵母菌の発酵現象でつくられ乳酸菌が生じるとまずくなってしまう]と発見、発表します。そこから有用な菌を生かし、不要な菌を殺すため微生物の研究を始めます。 有用な菌を生かす方法はその後たくさんの菌を生育させる技術につながります。やがてアベリーとグリフィス肺炎球菌を使った実験を行いそれがDNAの発見につながります。 しっかりと菌を殺す方法の確立は、手術道具をしっかり殺菌できるようになりそのおかげで手術後の感染症にかかることが少なくなり手術の成功率もアップし、安心して手術が実施できるようになりました。 近年でも牛乳をおいしく安全に飲める低温殺菌法(パスツーリゼイション)にも貢献しています。 最後までお読みいただきありがとうございました。
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