酵母恐怖症#23

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こんにちは
突然ですが、問題です。
パン酵母は「毒になる。」それとも「毒にはならない。」

誰もが虜になってしまう酵母菌でつくったふっくらパンですが酵母菌は焼いても残留してしまい「パンを食べるのは危険である」といわれていた時代がありました。
今では誰もが毒にならない。とわかりますよね。
ところがこの世の中に微生物が発見されたのは江戸時代の始まりのころ。
さらにどんな働きをしているのかわかってきたのは江戸時代の終わりのころです。

1870年ごろからやっとパンワインビール酵母菌の働きによった発酵作用でできると確認され、実験でもそのデータが確認されました。
さらにパンが膨らむのは酵母菌のつくる炭酸ガスであると解明されました。
また酵母菌を増やし世代を次いで行く方法も発明されました。
しかし、新しい発見は不安になる人も多く、目に見えない生物パンの製造に利用されていることは危険である。という風潮もみられるようになりました。
酵母菌.jpg

パンの製造には生物ではないものを使おう」という酵母恐怖症の人も出てきました。現代のワクチン反対者。とも似ていますね。
エベンホースフォードもその中の一人で酵母恐怖症の一人でした。
彼は化学的膨張剤が酵母菌よりも優れていると自身の著書「パンズの理論と技術」の中で言っています。そして化学者数人と化学的膨張剤を発売しました。
化学的膨張剤は今でいうベーキングパウダーで重曹に酒石酸カリウムを添加したものになります。
ベーキングパウダーのスライド.jpg

ベーキングパウダーは化学反応で炭酸ガスを作り出すので発酵時間をとる必要なく時短ができることも重なり急速にベーキングパウダーの利用が広がりました。
その後ベーキングパウダーはクッキーやビスケットで使われるようになり、製パンから製菓には欠かせないものになりました。
酵母恐怖症から生まれたものだとは想像つきませんね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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