連載「霊能者かんなぎの人生」vol.3 霊能家系に生まれても、異端である
連載「霊能者かんなぎの人生」vol.3 霊能家系に生まれても、異端であるなんとなく、人生を書き綴ろうと思った事に対した理由はない。
ただ、同じような思いをしている人がいるならば、そういう人に届けば良い、そう思った。
「私にはあなたが悪い事をすればすぐに分かるのよ」
「嘘をついてもすぐ分かるのよ」
母の口癖だった。
うちは隔世遺伝の霊能者家系なので、母たちに目立った霊感は無かったが、
それでも、たまに出てくる直感力はあったと思う。
これは誰しも持ち得るレベルのものだと思うので、ある意味「親の勘」レベルであるとも言える。
そうして、他の出来事についてはほほう、と思う事もあったが、
私に対しての母のその直感力は、往々にして外れている事が多かった。
「あなたは嘘をついているわね」
本当の事を言ってもそれが母の意に沿わないものだと、母は頑として認めなかった。
嘘でも意に沿ったものだと母はとても満足そうな顔をした後に、長時間の小言と折檻の後に「出ていきなさい」と外にほおりだし、ある程度の時間が経つと、「謝罪しなさい」と言って家に入れるのが恒例だった。恒例というぐらいには頻繁だったものだから、私はすっかりそのルーティンに慣れてしまった。
家に入れて欲しくて泣きわめきながらドアを叩く弟を後目に、「どうせ時間が過ぎればいつも通りの手順で家に入れるのに」と思い、泣くことも焦る事もなくただ外に立っているだけだった。泣きわめきもしない私の事を「可愛げのない子」と言い、弟だけが先に家に入れてもらえるのも恒例だった。
それでも、私は演技でもあんなみっともない真似はしたくなかった。
何より、自分は嘘をついて
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