タロット・周易 あれこれ Vol.3
さて、前回は、周易の概要なんかを、つらつら書いた訳だが、少しかじっている人にとっては、退屈だったかとは思う。とはいえ、なにせ、日本では、絶滅危惧種なので、一般向けに、説明した次第である。そもそもは、今回の事を書こうとしたら、長くなり過ぎてしまったので、2回に分けたのである。本題は、こちらである。易(煩雑なので、以下、周易は、易と省略する)には、色々な種類の「卦」(タロットでいうところのカード)がある訳だが、その中で、「地火明夷」という卦がある。「火」が「地」の下にある形で、お日様が沈んで、地上が真っ暗になってしまった状態。「明」るく正しい者が、「夷」(やぶ)れ傷つく事を意味している。人は誰しも、正しい言動をしているのに、困窮して、その理不尽を嘆く訳だが、「地火明夷」は、はっきりと人生のフェーズには、そうゆう時期があると言い切っている。陽(正)が弱まり、陰(邪)が強くなる時と言っていいだろう。正しい言動をしているから、ずっとハッピーという訳にはいかないのだ。孔子と弟子の子路の問答にも、こんな下りがある。孔子一行が、諸国を旅していたら、賊と間違われて包囲されて、食料が無くなった時のやりとりだ。子路「君子(孔子を指す)でもこんな苦しい目に遇うことがあるのですか」孔子「君子だって時には窮地に陥ることは有るさ。只その時君子は平常心を失わず冷静に対処するが、小人が窮すると濫(乱)れてなにをしでかすか知れないよ」。孔子は、琴を弾いて、包囲が解けるのを待ったらしい。「易」は、周の文王が、殷の紂王に、逆心を疑われて、幽閉された時に書かれたとされる。紂王は、「酒池肉林」という言葉の由来となった暴君
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