なぜ神社には、まず鳥居が立つのか‐その形と種類に込められた意味-

なぜ神社には、まず鳥居が立つのか‐その形と種類に込められた意味-

記事
コラム
鳥居の種類ってあるの?

神社に行くと、必ずと言っていいほど目にする「鳥居」。
実はこの鳥居、一種類だけではありません。
形や構造の違いによって、いくつかの系統に分けられており、
それぞれに歴史的背景や意味合いがあります。

今回は、代表的な鳥居の種類を、
神主の立場から分かりやすくご紹介します。
鳥居とは何か
鳥居は、神様のいらっしゃる神域と、私たちが暮らす俗世とを分ける結界
の役割を持っています。
鳥居をくぐるという行為そのものが、
「これから神様の世界に入ります」という意思表示でもあります。

神明鳥居(しんめいとりい)

もっともシンプルな形の鳥居です。
上の笠木(かさぎ)がまっすぐ
装飾が少ない
木製が多い

伊勢神宮をはじめ、
神明造の神社でよく見られます。
簡素であるがゆえに、
神様へのまっすぐな敬意を感じさせる鳥居です。

明神鳥居(みょうじんとりい)

日本で最も多く見られるのが、
この明神鳥居です。
笠木が反り返っている
柱に装飾がある場合も多い
朱色の鳥居が多い
稲荷神社や八幡神社など、
全国の多くの神社で目にする形です。
華やかで親しみやすく、
人々の信仰が広く根付いてきたことを感じさせます。

石鳥居・木鳥居・鉄鳥居

形だけでなく、素材の違いもあります。
石鳥居:耐久性が高く、長く残る
木鳥居:自然との調和を大切にしたもの
鉄鳥居:近代以降に増えた形式

奉納された時代や、
その神社が大切にしてきた価値観が反映されます。
鳥居の違いに気づくと、参拝が深くなる
鳥居の種類を知ると、
「この神社は、どんな歴史を歩んできたのだろう」
と、自然と想いを巡らせるようになります。

参拝は、ただ手を合わせるだけでなく、
背景を知ることで、心の向き方が変わるものです。

最後に
鳥居に正解・不正解はありません。

ただ、そこに立つ鳥居には、
その神社と人々の関係性が映し出されています。
次に神社を訪れたとき、
ぜひ鳥居の形にも、
少し目を向けてみてください。
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