こんにちは、AIツールクリエイターの元店長サムです。
飲食店でスタッフを評価するとき、こんな言葉を使ってしまうことがあります。
「よく頑張っているからCかな」
「最近ちょっと良くないからB」
「前より成長したと思う」
言いたいことは分かります。
毎日一緒に働いていれば、「この人は頑張っている」「最近動きが良くなった」という感覚はあります。
私も長く飲食店の現場にいたので、その感覚そのものを否定するつもりはありません。
ただ、それをそのまま評価にすると問題が起きます。
「頑張っている」は、人によって意味が違う
店長が「頑張っている」と感じていても、本人には何を評価されたのか分かりません。
逆に、
「もっと周りを見てほしい」
と伝えても、本人は、
「ちゃんと周りを見ています」
と思っているかもしれません。
ここで店長が、
「いや、まだ足りない」
と言ってしまえば、面談はお互いの感覚をぶつけ合う場になります。
評価する側とされる側で認識が違うこと自体は、珍しいことではありません。
問題は、その違いを確認する材料がないことです。
「性格」ではなく「行動」を見る
たとえば、
「協調性がない」
ではなく、
「ランチピーク。自分の担当作業が終わったあと、隣区画に片付け待ちのテーブルが2卓あったが、声をかけられるまでフォローに入らなかった」
と記録します。
逆に良い行動なら、
「自分の担当区画が落ち着いたあと、隣区画を確認し、声をかけられる前に2卓の片付けに入った」
と残せます。
この2つなら、店長の好き嫌いや印象ではありません。
実際にその場で起きた行動です。
こうした事実がいくつかあれば、
「通常時は自分からフォローできている。ただ、ピーク時にはまだ安定していない」
という説明ができます。
すると評価が、
「なんとなくB」
ではなく、
「できないわけではない。ただ、忙しい場面ではまだ安定しないのでB」
になります。
本人にも説明できますし、次に何を改善すればいいのかも見えてきます。
評価で大事なのは、点数をつけることではない
評価表を作ると、どうしてもA・B・C・Dをつけることに意識が向きます。
でも、本当に大切なのはその先です。
なぜその評価なのか。
本人は自分をどう見ているのか。
次にどんな場面で、何ができるようになればいいのか。
そこまでつながって初めて、評価が育成に使えるものになります。
また、評価結果は将来的に昇給や役割変更、任せる仕事を見直す際の判断材料にもなります。
だからこそ、「なんとなく良い」「なんとなく悪い」ではなく、説明できる評価にしておく必要があります。
店長が一から評価制度を作らなくてもいいように
とはいえ、忙しい飲食店の店長が、
「では評価基準を一から作りましょう」
と言われても簡単ではありません。
何を見ればいいのか。
何段階で評価するのか。
本人とは何を話すのか。
評価したあと、どう育成につなげるのか。
これを全部ゼロから考えるのはかなり大変です。
そこで今回、
「行動事実を見る → 評価する → 本人と話す → 次の行動を決める → 短期間で確認する」
ところまでを、一つの流れで使える形にまとめました。
今回出品した
「飲食店アルバイトの評価・育成シート」です。
管理用Excelだけでなく、スタッフ本人用の自己評価シートと、使い方PDFもセットにしています。
ホール・キッチンそれぞれの完成記入例も入れているので、「どう書けばいいのか」から確認できます。
評価制度を大きく作り替えるためのものではありません。
まずは、
「頑張っているからC」から、「この行動ができているからC」へ。
そこから始めるための道具です。
商品ページでは、実際の評価シートや記入例も掲載しています。
飲食店のスタッフ評価に悩んでいる方は、よければご覧ください。