刀剣乱舞×スイーツ×タイムスリップ×時間遡行軍×主人公に歴史人物が憑依というお題で、キャラ設定をいただいて執筆致しました。
あらすじ
特異体質を持つ佐藤教授は上杉謙信の愛刀・小豆長光を夢中で鑑賞しているうちに過去から上杉謙信の魂を呼び寄せてしまい憑依させてしまう。佐藤教授の助手・ルミとマスコット・あぶらげんしんは過去へ戻ってもらうため上杉謙信を説得しようとするが、故郷・新潟を愛する上杉謙信は現代の新潟の平和を確認するまでは安心して過去へ帰れないと言う。スイーツ好きの小豆長光とともに、新潟の見学がてらスイーツ巡りをする。途中で時間遡行軍に襲われるハプニングもあったが、スイーツ巡りを通して新潟の平和を確信した上杉謙信はルミたちに思い出を残し無事に過去へ帰って行く。
「登場人物表」
佐藤・・・新潟大学考古学専攻教授。骨董品鑑賞とスイーツ巡りが趣味。骨董品を夢中で鑑賞していると、関係者の魂を過去から呼び寄せ憑依させてしまうという特異体質。
ルミ・・・佐藤の助手。実は佐藤を監視するためやってきた未来人。
あぶらげんしん・・・佐藤とともに未来からやってきたマスコット。刀剣男士を召喚する能力を持つ。
上杉謙信・・・佐藤によって、永禄4年の川中島の戦いの最中から現代へ呼び寄せられてしまった戦国武将。
小豆長光・・・上杉謙信の愛刀、小豆長光が刀剣男士になった姿。大の甘党でスイーツ好き。
〇永禄4年、川中島の戦いの真っ最中。
武田信玄と上杉謙信が向かい合っていざ一騎打ちしようとしている。双方の軍勢が固唾を飲んで様子を伺っている。
武田信玄「上杉謙信…この長きに渡った川中島の戦いにもいざ決着をつける時!」
上杉謙信「武田信玄…さあ来い!!!」
武田信玄「いざ参る!!!」
剣を抜き、上杉謙信に切り掛かる武田信玄。剣で迎え撃つ上杉謙信。二人の剣が触れ合ったその時、光が二人を包む。光が消えた時、上杉謙信が消え武田信玄のみが取り残されている。どよめく双方の軍勢。
上杉謙信側の兵士A「殿が…消えた!?」
〇メインタイトル「刀剣乱舞新潟物語」IN
〇令和6年、現代。博物館にて。
展示されている刀剣(上杉謙信の愛刀・小豆長光)を眺める佐藤教授。
佐藤「いい仕事、してますねぇ…」
佐藤M「大学教授の仕事もラクじゃないからな〜。こうやって研究室を抜け出して、骨董品を見に博物館に来てる時が1番落ち着くよ。でもこうやって骨董品を見てると、変な気分になることがあるんだよな。ほら、ボ〜ッとしてきた…」
佐藤教授を探して博物館へやってき. た助手・ルミとあぶらげんしん。
ルミ「(語気荒く)教授!また研究室勝手に抜け出して…博物館に行く時は一言声をかけてって、言ってるじゃないですか!」
謙信「(振り返って)なんだ?小娘」
ルミ「(驚いて)こ…!?」
あぶら「ルミちゃん、こいつは…!!」
ルミ「ええ、あぶらげんしん。教授ったら、また誰か歴史上の人物を過去から呼び寄せて憑依させちゃったのね」
あぶら「教授の体質にも困ったもんだ」
ルミ「ま、こんな事態を何とかするためにアタシたちが未来から来てるんだけどね」
ルミ、謙信に話しかける。
ルミ「あなたはどなた?もしかして、この刀の関係者かしら?」
謙信「ワシは上杉謙信。まさに武田信玄との一騎打ちの真っ最中だったのだが…」
ルミ「上杉謙信と武田信玄の一騎打ち…」
あぶら「永禄4年、川中島の戦いだ!」
ルミ「上杉謙信さん、今は令和6年。ここは新潟の刀剣博物館です」
あぶら「謙信は過去から呼び寄せられてしまったんだ!」
謙信「新潟だと?我が故郷ではないか」
あぶら「川中島の戦いの舞台は長野だから、謙信にとってきっと懐かしい場所なんだ」
ルミ「謙信さん、あなたは川中島の戦いへ帰らないと」
光を纏いながら刀剣男士となった小豆長光が現れる。
小豆「その女性の言う通りだ、殿」
ルミ「(驚き)だ、誰!?」
あぶら「もしかして…刀剣男士!?」
小豆「よく知ってるじゃないか。私は刀剣男士の小豆長光。殿の愛刀、小豆長光が男士の姿をとったものだ。殿を援護していたはずが、気づけばここにいたのだ」
ルミ「教授ったら…!殿の愛刀まで現代に引き寄せちゃったってわけね」
小豆「殿、川中島の戦いへお戻りください。さもなければ、歴史が変わってしまう」
謙信「なるほど、しかしワシにはやらなくてはならんことがある」
ルミ「やらなくては…ならないこと?」
〇スイーツを出す今風のカフェ。(新津駅のカフェ『FRUITS FOREST』を想定)
着席している謙信、小豆長光、ルミ。謙信の前にパフェが運ばれてくる。
ウェイトレス「お待たせしました。シャインマスカットパフェです」
パフェを初めて目にして、興味深そうに眺める謙信。ウェイトレス、小豆長光の前に抹茶パフェを置く。
ウェイトレス「こちらのお客様には、大納言小豆抹茶パフェです」
ルミの前にもフルーツパフェを置くウェイトレス。
ウェイトレス「(謙信に対し)いつも有難う御座います」
ウェイトレス、一礼して立ち去る。
ルミ「教授の甘党趣味が役に立ったわ」
あぶら「いっつもこの店に来てるから、お昼時でもすぐに座れるんだ!常連って便利だな〜!」
謙信にパフェスプーンを差し出す小豆長光。
謙信「なんじゃ、この細長い匙は」
小豆「殿、これはパフェ用の西洋匙だ」
謙信「パフェ…」
謙信、パフェスプーンを受け取る。
謙信「なんじゃこの面妖な菓子は…」
小豆「殿、このシャインマスカットパフェはこのカフェ、『FRUITS FOREST』の一番人気のフルーツパフェだ。果物農園で有名な新潟県白根市産のフルーツをふんだんに使っている逸品だ。永禄4年にはまだなかった西洋スイーツだ」
ルミ「小豆長光は刀剣男士のくせにスイーツに詳しいのね」
小豆「私はスイーツ好きで有名でね」
あぶら「小豆が好きなのか?」
小豆「鋭いな、あぶらげんしん。私は小豆ですら真っ二つにしてしまうほどの切れ味を持っているのだ」
あぶら「それが名前の由来なんだね!」
小豆「特に餡子を使ったスイーツがお気に入りだ。小豆長光の名の通りだな!」
謙信「未来の新潟で自分の刀が化けた青年と肩を並べて菓子を食べるなど、にわかには信じ難いな」
ルミ「未来っていうか、謙信さんが過去から来たんだけどね。アタシはルミ。新潟大学で助手をしているの。あなたが今取り憑いてるのは、アタシの上司の佐藤教授。この人ったら憑依体質で、骨董品を眺めてると入れ込みすぎて過去から関係者の魂を呼び寄せてしまうのよ。なのに考古学専攻で、博物館に通うのとスイーツ巡りが趣味なんだから困ったものよね」
謙信「(あぶらげんしんを指し)そちは?」
あぶら「ボクはあぶらげんしん!」
謙信「あぶら…げんしん…?」
あぶら「新潟栃尾のゆるキャラだよ!新潟栃尾名物、あぶらげと上杉謙信が合体したデザインなんだ!」
謙信「(訝しげに)ゆるキャラ…?あぶらげとワシとの合体じゃと…?」
ルミ「現代の新潟で行動するには、これぐらいゆるい姿が都合いいのよね」
謙信「な、なんだかわからんが、ワシは未来でも人々の記憶から忘れられてないということじゃな」
ルミ「謙信さん、事情はわかったでしょう?この身体を佐藤教授に返してあげて!」
謙信「いや、そうもいかない。ワシにはやらなくてはならないことがある」
ルミ「川中島の戦いはどうなっちゃうのよ」
あぶら「謙信のやらなくてはならないことって何?」
謙信「ここはワシとゆかり深き新潟県。ワシはこの地を守るために4度も川中島の戦いを行ったのだ。故郷の新潟が未来でも平和であることを確かめなくては、安心して過去に帰れない」
ルミ「新潟が平和であること…」
あぶら「(ルミに対し)上杉謙信は新潟の軍神、地元を愛する義の人で有名なんだ!そりゃー未来の新潟のことが気になっちゃうのもしょうがないよ!」
小豆「(黙々とパフェを食べていたが)殿!早く食べなくては、アイスクリームが溶けてしまうぞ!」
謙信「アイスクリーム?」
あぶら「牛乳と卵を混ぜて冷やして固めたスイーツだ!イチゴやミカンなどで味付けしてあっておいしいよ!」
小豆「せっかくのパフェ、食べ時を逃してはパティシエに申し訳が立たんぞ!」
アイスクリームを一口食べる謙信。
謙信「こ、これは…!」
パフェを掴み、夢中で食べる謙信。
ルミ「(びっくりしたように)シャインマスカットパフェ…気に入ったみたいね…・」
パフェを完食して満足げな謙信。
謙信「馳走であった…」
小豆「殿のお口にあったようで嬉しいぞ!」
謙信「(感慨深げに)うまかった…未来の新潟にはこんな菓子があるとは…」
小豆「スイーツはいいだろう!殿!」
ルミ「戦国武将でもスイーツ食べるんだ」
あぶら「軍神のイメージが崩れちゃうな」
小豆「なにをいうか、あぶらげんしん!うまい菓子を食べている時間こそ至福!そこに老いも若きも関係ない!老若男女が楽しめる、それがスイーツだ!」
あぶら「(怯えて)ヒエッ」
ルミ「(あぶらげんしんに対し)スイーツ好きの小豆長光の地雷を踏んだわね」
小豆「(立ち上がり)うまいスイーツこそ平和の象徴!難しいことは関係なし、万人に理解できるものだ!」
謙信、ルミ、あぶらげんしん、驚く。
小豆「殿!殿の愛した新潟にはまだまだスイーツがあるぞ!未来の新潟が平和である証に、ぜひ食べていってくれ!」
◯新潟(栃尾)のモダンな街中。
近代的な街並みに驚く謙信。
謙信「て、鉄の馬が走っておる…!」
あぶら「あれは自動車だ!令和6年の主な移動手段は車なんだ!」
謙信「ここは…」
驚いたあまり、思わず栃尾の道を駆け巡る謙信。そばの店の看板を見上げると、『栃尾』と書かれている。
謙信「こ…ここは、新潟栃尾?本当に栃尾なのか?」
◯(回想)永禄4年の栃尾。
兄の上杉晴景とともに栃尾城を前にする14歳の上杉謙信。
晴景「今日から私の名代として栃尾城、栃尾の民衆を守るように、頼んだぞ、謙信」
謙信「(快活に)はい、兄上!」
(回想終わり)
◯令和6年の栃尾の街。
あまりの変わりように呆然と立ち尽くす謙信。どこかへ行ってしまった謙信を探していたルミが追いつく。
ルミ「(呼びかけて)謙信さん!」
振り返る謙信。
ルミ「(息を切らしながら)はぁはぁ、もう、急にどこかに行かないでよ!」
あぶら「報連相は大事だぞ、謙信!」
新潟名物・ヤスダヨーグルトをルミに差し出す小豆長光。
小豆「大丈夫か?これを」
ルミ「(戸惑いながら)これは…?」
あぶら「新潟名物・ヤスダヨーグルトだ!」
ヤスダヨーグルトを飲み干すルミ。
ルミ「飲むヨーグルトだけど、スッキリしてて走った後にもおいしく飲めるわね」
小豆「新潟の酪農家の作っている生乳絞りのヘルシーな飲むヨーグルトだ!地元民からの人気も高い庶民のスイーツだ」
あぶら「ふるさと納税の返礼品にもなってるぞ!」
小豆長光、謙信に歩み寄り、ヤスダヨーグルトの瓶を差し出す。
小豆「殿、殿も飲んでみてくれ」
ヤスダヨーグルトの瓶を受け取る謙信。しげしげと瓶を眺め、ゆっくりと瓶の蓋を開けて味わうように飲む。
◯(回想)永禄4年の栃尾。
兄の上杉晴景が牛乳を14歳の謙信に渡そうとしている。
晴景「謙信、新潟の牛の乳だ。これを飲んで、元気で強い子になるのだぞ」
謙信、兄から牛乳を受け取る。
謙信「(快活に)ありがとう、兄上!」
謙信、牛乳を飲んで。
謙信「(笑顔で明るく)おいしい!」
(回想終わり)
◯令和6年栃尾の街。
謙信「どこか懐かしい味がするようだ」
ルミのスマートウォッチのアラームが鳴る。確認すると14時。
◯長岡の古民家喫茶。(江口だんごを想定)
謙信、小豆長光、ルミの前に食事が運ばれてくる。
ウェイトレス「長岡赤飯御前です」
謙信「これは長岡の醤油赤飯ではないか」
小豆「醤油赤飯やのっぺ、越後の郷土料理を見ると殿と過ごした頃を思い出すな」
ルミ「ちょっと遅いけど、お昼ご飯にしましょうか」
あぶら「走り回ってお腹もすいたしな!」
小豆「(美味しそうにのっぺを食べながら)懐かしい新潟の味だな」
謙信「(醤油赤飯を食べながら)栃尾城の暮らしを思い出すな」
食後、笹団子が出される。
あぶら「葉っぱだ!」
ルミ「熊笹で包むと食べ物が腐りにくくなるのよ。昔の人の知恵ね」
謙信「この笹に包まれた笹団子は未来でも変わらないのだな」
小豆「笹団子の歴史は古い。よもぎの香りがたまらないな。昔懐かしい味は殿も安心できるだろう。(笹団子にかぶりつき)うまい!やはり餡子はうまいな!」
謙信「いかにお前が小豆長光という名といえど、そうがっつくこともなかろうに」
笹団子を食べるのに夢中で謙信の言葉が耳に入らない小豆長光。
謙信「はっはっは、良い良い。刀の姿ではこうはいかぬ」
和気藹々と笹団子を食べる謙信、小豆長光、ルミ。
◯古民家喫茶の入口門。
古民家喫茶を出ようとした謙信、小豆長光、ルミ。ウェイトレスが追いかけてくる。
ウェイトレス「(謙信に話しかける)佐藤さん、いつもご贔屓に有難う御座います」
ルミ「教授ったらここでもすっかり顔ね」
あぶら「全く大学の研究よりも熱心だな」
ウェイトレス、謙信に何かを手渡す。
ウェイトレス「これ、差し上げます。頂き物 で余ってるんですよ。この辺の人は手土産といったらこれですから、ホホホ。それじゃ、またよろしくお願いします」
ウェイトレス、立ち去る。
小豆「殿、何を頂いたんだ?」
謙信、お土産をよく見ようとする。その時、時間遡行軍が現れる。
時間遡行軍「見つけたぞ、上杉謙信!」
小豆「時間遡行軍…こいつら、川中島
の戦いから殿が消えたもんだからここまで追いかけてきやがって!」
小豆長光、抜刀する。
小豆「殿、お下がりください!ルミもだ!」
時間遡行軍と戦う小豆長光。
小豆「どうせなら、なずきじゃなくあずきを斬っていたかったんだがなぁ!」
小豆長光は数人の敵兵を切り捨てるが、 多勢の敵兵に手こずる。
ルミ「このままじゃ小豆長光が!」
あぶら「こんな時こそ、ボクの出番!」
光り輝くあぶらげんしん。
あぶら「(大声で)集え、刀剣男士!!!」
大量の刀剣男士たちが現れ、小豆長光に加勢する。派手な剣劇を行い、刀剣男士たちに斬り捨てられていく時間遡行軍。
全ての敵兵が斬り捨てられている。戦い終わった刀剣男士たち。
刀剣男士A「手こずらせやがって」
刀剣男士B「なかなか手強かったね〜」
刀剣男士C「わざわざ2024年にまで来る羽目になったじゃないか」
刀剣男士たちが光に包まれ、次々と本丸へ帰っていく。
刀剣男士D「小豆長光、お前は川中島の戦いに参戦するんだろう?いつまでも2024年にいないで、早く帰りなよ」
小豆「わ、私には殿が…」
謙信「小豆長光、永禄4年へ戻ろう」
小豆「(驚いて)殿!?しかし、殿には新潟の平和を確かめるという使命が…」
謙信「ワシはもう十分に令和の新潟を楽しんだ。『争う所は弓箭(きゅうせん)に在りて、米塩には在らず』というが、戦時下ではこうはいかぬ。乱世では、悠長に菓子を食べてはいられぬ。ワシの愛した新潟の民草は未来でも平和に過ごしていることがよくわかった。それに、有難いことに令和になっても民草は上杉家への敬意を忘れずに持ってくれているらしい」
ウェイトレスから貰ったお土産(不識庵最中)の包装を剥がし、掲げる謙信。不識庵最中には上杉の家紋が意匠として大きく刻まれている。
謙信「(不識庵最中を食べながら)未来の新潟の民草の平和な暮らしを守るためにも、ワシたちは永禄4年へ帰り川中島の戦いで武田信玄を倒さねばならん。スイーツ好きのお前にとって永禄は退屈かもしれんが、力を貸してくれるか?小豆長光」
小豆「(快活に)殿!もちろんだ!」
あぶら「(小豆長光に対し)永禄4年にはパフェはないけど大丈夫か〜?」
小豆「問題ない!笹団子はあるからな!」
ルミ「過去でも早く戦いが終わってお菓子が食べられるといいわね」
光に包まれる謙信と小豆長光。光が消え去り、倒れている佐藤のみが残っている。佐藤に駆け寄るルミ。
ルミ「(佐藤を助け起こし)教授!大丈夫?」
あぶら「しっかり!目を覚まして!」
佐藤「う〜ん…。(辺りを見回し)あれっ、ここは…私は博物館で刀剣を見ていたはずだが…ここは江口だんごの前?そう、ここの笹団子はうまいんだ…一服していきたいが、なんだか腹がいっぱいだな」
ルミ「流石教授!食い意地張ってますねぇ」
あぶら「教授はな〜んにも覚えてないんだな!これだけ人を振り回して、呑気なもんだ!」
ルミ「(困ったように)これだから憑依体質の人ってほっとけないのよ〜!」
◯冒頭で佐藤が刀剣を眺めていた博物館。
館内を歩きながら話す佐藤とルミ。
佐藤「私が気絶してる間にそんなことがあったとはねぇ」
ルミ「大変だったんですからね!もう、何にも覚えてないんですか教授!」
佐藤「なんだか美味しいものをいっぱい食べた気がするけど、うっすらとしか覚えてないなぁ。ねぇ、何を食べたんだい?」
ルミ「まったく、食べ物のことしか考えてないんだから!えーと、『FRUITS FOREST』のシャインマスカットパフェと、『江口だんご』の長岡赤飯御前と、笹団子と、『寿屋』の不識庵最中と…」
あぶら「あと、小豆長光の持ってきたヤスダヨーグルト!」
佐藤「全部私の大好物じゃないか!ぜひご一緒したかったなぁ!」
ルミ「(佐藤に突っ込んで)教授はずっとアタシたちと一緒にいたんですよ」
佐藤「しかし名残惜しいね。上杉謙信も小豆長光も永禄4年へ帰ってしまって、二度と会えないんだから」
ルミ「いいえ、そんなことはありませんよ」
佐藤とルミ、刀・小豆長光が展示されているケースの前に到着する。
ルミ「刀剣男士は本丸へ帰ってしまったけど、彼らの依代、刀は現代まで受け継がれている。アタシたちは博物館へ来れば、いつでも彼らに会うことができるんです」
【了】