お客様から、こんな連絡が来た。
「御社のホームページを開いたら、『ロボットではないことを確認してください』と出て、キーを押すように言われた」。
自分のサイトにそんな画面を付けた覚えはない。
これは、改ざんされたホームページに仕込まれる「偽の確認画面」かもしれません。
2026年10月にも、海外の大手IT企業のセキュリティ部門が、改ざんされたサイトからこの手口につながる例を報告しています。
この記事では、偽の画面の見分け方と、連絡を受けたサイト側が確かめることをまとめました。
■偽の確認画面の特徴
・「私はロボットではありません」などの、よくある確認の見た目をしている
・押すと、「Windowsキーを押しながらR」「Ctrl+V」「Enter」など、キーの操作を求めてくる
・画面の指示どおりにすると、見る人のパソコンに悪いプログラムが入る
本物の確認画面が、キーの操作や、何かを貼り付けることを求めることはありません。
キーの操作を求められたら、その時点でページを閉じてください。
■連絡をくれた方にお伝えすること
・指示どおりにキーを押していないか
・押してしまった場合は、そのパソコンをネットから外し、パソコンに詳しい人に相談してもらう
・どのページで、何時ごろ、どの機器で見たか
最後の点は、サイト側で原因を探すときの手がかりになります。
責める聞き方にならないよう、「教えていただきありがとうございます」と伝えてから聞きましょう。
■サイト側で、まず確かめること
・自分でそのページを開いても、画面の指示には従わない
・できれば、ふだん使っていない機器か、スマホで開いて確かめる
・出たり出なかったりすることがある(初めての人だけに出す仕掛けもある)
自分の画面で出なくても、「問題ない」とは言い切れません。
お客様が見た時刻と機器が分かれば、それに近い条件で確かめます。
■WordPressなら見ておきたい場所
・「ユーザー」の一覧に、知らない管理者がいないか
・「プラグイン」に、入れた覚えのないものがないか
・テーマやプラグインの更新が、長く止まっていないか
・サーバーの管理画面に、ウイルスの検査や、改ざんの知らせが出ていないか
・Googleのサーチコンソールに、「セキュリティの問題」の知らせが来ていないか
知らない管理者やプラグインを見つけても、あわてて消すのは待ってください。
消すと、どこから入られたかの手がかりまで消えてしまうことがあります。
まずは画面を写真に撮り、日時をメモしておきましょう。
■改ざんが分かったら
・管理画面のパスワード、サーバーのパスワードを変える
・バックアップが、改ざんの前の日付で残っているかを見る
・直すまでの間、お客様にどう伝えるかを決める
バックアップに戻すだけでは、入られた入口がふさがれず、同じことが起こることがあります。
入口を見つけて直すところまでが、復旧です。
■頼むときに伝えること
・お客様が偽の画面を見たページ、時刻、機器
・画面の写真があれば、その写真
・知らない管理者やプラグインを見つけたなら、その画面の写真
・最近、テーマやプラグインを入れたり更新したりしたか
お客様へのお知らせを出すかどうかも、状況が分かってから一緒に考えれば大丈夫です。
■自分で確かめるチェックリスト
・連絡をくれた方に、ページ・時刻・機器を聞いた
・自分で開くときも、画面の指示には従わなかった
・知らない管理者とプラグインがないか見た
・サーバーの管理画面の知らせを見た
・バックアップの日付を確かめた
■よくある質問
Q. 自分のパソコンで開いても出ません。気のせいでしょうか?
A. 初めての人だけに出す仕掛けや、時間で出し分ける仕掛けもあります。出ないからといって、問題ないとは言い切れません。
Q. Googleの本物の確認画面との違いは何ですか?
A. 本物は、絵を選んだり、チェックを入れたりするだけです。キーの操作や、貼り付けを求めることはありません。
Q. お客様のパソコンが心配です。サイト側で何かできますか?
A. お客様のパソコンを直すことはサイト側ではできません。キーを押してしまった場合は、パソコンをネットから外し、詳しい人に相談するようお伝えください。
Q. 改ざんされたか、自分で調べられますか?
A. 管理者やプラグインの一覧、サーバーの知らせを見るところまでは、ご自分でもできます。ファイルの中身を調べるのは、慣れていないと見落としやすいところです。
Q. ホームページを一度閉じたほうがよいですか?
A. 偽の画面が出ていることがはっきりしているなら、直すまでの間、見られないようにするのも一つの方法です。閉じ方によっては検索の表示にも響くので、相談しながら決めましょう。
■任せたい方へ
ご自分で原因を見つけて直せる方は、この手順で十分です。
「どこが改ざんされたか分からない」「入口をふさぐところまで任せたい」という方には、乗っ取り・改ざんの復旧をお受けしています。
お客様が見たページと時刻が分かれば、話が早く進みます。
乗っ取り・改ざんのWordPressを復旧します