「自分のサイトを開いたら、知らない通販サイトに飛ばされた」
「検索結果に、見覚えのない外国語のページが並んでいる」
こんなとき、頭が真っ白になりますよね。
WordPressの復旧のご相談を受けていると、最初の対応しだいで、その後の復旧のしやすさが大きく変わると感じます。
この記事では、改ざんを疑ったときに、最初にやること・やってはいけないことを順番にまとめました。
専門知識がなくてもできる範囲に絞っています。
■まず確かめたい4つのサイン
次のどれかに当てはまれば、改ざんされている可能性があります。
・サイトを開くと、別のサイトへ転送される(スマホだけ、検索から来たときだけ、ということもあります)
・Googleで「site:自分のドメイン」と検索すると、作った覚えのないページが出てくる
・WordPressの管理画面に入れない、または知らない管理者ユーザーが増えている
・ブラウザやGoogleに「危険なサイト」と警告される
ポイントは、自分のパソコンでは普通に見えても安心しないことです。
ログインしている管理者には正常な画面を見せ、一般の訪問者だけを転送する手口があります。
スマホのモバイル回線や、ログインしていないブラウザ(シークレットモード)でも開いてみてください。
■最初にやること
1. 今の状態を記録する
おかしな画面のスクリーンショット、気づいた日時、転送先のURLをメモしておきます。
原因を調べるときや、サーバー会社に相談するときの手がかりになります。
2. 関係するパスワードを変える
WordPressの管理者、サーバーの管理画面、FTPのパスワードを変えます。
可能であれば、サイトを触っていないパソコンから変更してください。
3. 知らない管理者ユーザーがいないか見る
管理画面に入れる場合は「ユーザー」の一覧を確認します。
見覚えのない管理者がいれば、削除する前にスクリーンショットを残しておきます。
4. サーバー会社のバックアップを確認する
多くのレンタルサーバーには、自動で過去数日〜数週間分のバックアップがあります。
いつ頃まで正常だったかが分かれば、戻せる日付の見当がつきます。
■やってはいけないこと
・あわててサーバーのデータを全部消す
サーバー会社から「全部消して作り直すしかない」と言われることがあります。
ただ、WordPressの記事や設定の多くはデータベースに残っていて、ファイルだけを入れ替えて直せる場合もあります。
消してしまうと元に戻せないので、削除の前に一度立ち止まってください。
・プラグインを入れ直すだけで終わりにする
見た目が戻っても、不正なファイルや裏口(再侵入のための仕掛け)が残っていると、数日後にまた改ざんされます。
「直ったと思ったら再発した」というご相談は、たいていこのパターンです。
・感染したバックアップに戻して安心する
いつ侵入されたかが分からないまま戻すと、すでに不正なファイルが入った状態に戻ることがあります。
戻したあとに、もう一度サインを確かめてください。
■なぜ改ざんされるのか
多いのは次の3つです。
・WordPress本体やプラグインが古いまま(弱点が公開され、自動で狙われます)
・管理者のパスワードが簡単、または使い回している
・使っていないプラグインやテーマが残ったまま
大きな会社のサイトだけが狙われるわけではありません。
攻撃の多くは、弱点のあるサイトを機械的に探して回るものなので、小さなサイトほど対策が後回しになりやすく、狙われやすいのが実情です。
■実際にあったご相談
・運営している7サイトすべてが攻撃を受け、ログインもできない状態 → 作業開始から半日で復旧
・サーバー会社に全データの削除を勧められたサイト → データを消さずに元どおりに復旧
・他の業者に頼んでも戻らなかったサイト → 作業を始めた当日に復旧
どのケースも、復旧のあとに「何が原因で、何をしたか」をお伝えし、再発しにくい状態に整えています。
■ご自分で難しいと感じたら
ここまでの「最初にやること」は、どなたでもできる範囲です。
一方で、不正なファイルを探して取り除く作業は、見落としがあると再発につながるため、慣れていないと時間がかかります。
「どこまで被害があるのか分からない」
「サーバー会社に消すしかないと言われて困っている」
そんなときは、今の症状だけでもお知らせください。
状況をうかがって、何が起きていそうか、どのくらいで直りそうかをお伝えします。
乗っ取り・改ざんのWordPressを復旧します