家を建てるとき、あなたはどんな床材を選びますか?
フローリング、タイル、クッションフロア……選択肢はいろいろありますが、最近また注目されているのが「無垢材(むくざい)」です。
私たちのような設計事務所にも、「床はやっぱり無垢材がいいですよね?」というご相談が少なくありません。
その一方で、
・無垢材ってお手入れが大変そう…
・キズや汚れに弱いんじゃ?
・金額も高そう…
という心配の声もよく耳にします。
結論から言えば、無垢材は“扱いにくい”のではなく、“育てていく”素材です。
だからこそ、無垢材と暮らすというのは、ちょっとだけ「住まいに愛着をもつこと」に似ています。
無垢材の魅力1:ふれてわかる、肌ざわりのちがい
無垢材の床に裸足で立ったときの、あのやさしい感触。
夏はさらっと涼しく、冬もほんのりあたたかく感じるのは、木が空気をたっぷり含んでいるからです。
人工のフローリングとくらべて、「呼吸している感じがする」という声もよくいただきます。
無垢材の魅力2:時間とともに“味わい”が増す
無垢材は使い始めたときが完成ではなく、「使いながら育てていく」素材です。
日差しに焼け、傷やしみがつき、色が少しずつ深くなっていく
これらを「劣化」ではなく「経年美化」ととらえると、
住まいのなかで一番“時間を感じさせてくれる素材”になります。
無垢材の魅力3:空間がやさしく見える
無垢材の床にすると、室内の印象がふんわりと、自然に整います。
ナチュラルテイストのインテリアが似合うのはもちろん、
意外とモダンや和の空間とも相性がよく、どんな家にも溶け込みやすい素材です。
無垢材と暮らす上で、気をつけたいこと
もちろん、いいところばかりではありません。
無垢材の床には、
・傷がつきやすい(ただし浅いキズならヤスリで補修可能)
・水に弱い(洗面やキッチンにはオイルやワックス仕上げが必要)
・反りや伸縮がある(自然素材ゆえに湿気や乾燥で動きやすい)
といった注意点もあります。
ただ、こうした「ちょっと手がかかる」点も、
使い方や仕上げの工夫でかなりカバーできます。
“長く愛せる住まい”を目指す人へ
家は一生に一度の買い物。
だからこそ、「長くつきあえる素材」を選ぶことはとても大切です。
無垢材は、数年ごとに貼り替える必要はありません。
むしろ、時間が経てば経つほど“家族と一緒に育っていく”ような味わいを見せてくれます。
毎日ふれる場所だからこそ、心地よさに妥協しない。
そんな選び方が、きっと後悔のない家づくりにつながっていくのではないでしょうか。
設計者からひとこと
私たち「i.u.建築企画」では、お客様の暮らし方や価値観に合わせて、素材の選び方から一緒に考えます。
無垢材を使いたいけど不安…という方には、仕上げや手入れ方法のアドバイスも含めてご提案しています。
「自然素材とともに暮らす家」を検討している方、ぜひお気軽にご相談ください。