インタビュー音声を「使える原稿」にする整理の3ステップ

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インタビューを終えたあと、録音データとメモだけが残って、原稿に起こすまでに時間がかかっていませんか。インタビューの文字起こしは、ただ音声を文字にするだけでは「使える原稿」にはなりません。録音から原稿まで、3つのステップで整理するのがコツです。

一つ目は、起こす前に「使う場面」を決めることです。記事の引用に使うのか、社内の共有資料にするのか、発言の記録として残すのか。目的によって、起こす範囲も精度も変わります。記事の引用なら、話の流れが分かる程度の起こしと、引用したい部分の正確な書き起こしがあれば十分な場合もあります。まずは「どこまで起こすか」を決めてから始めましょう。

二つ目は、話の区切りで段落を分けることです。インタビューは話が前後しがちで、録音の順番のまま文字にすると読みにくい原稿になります。話題が変わるところで段落を分け、質問ごとに小見出しをつけると、読み手は「どこに何が書いてあるか」をすぐ探せます。話し言葉の「えーと」や言い直しは、意味を変えない範囲で整えてかまいません。大切なのは、発言者の意図を正確に残すことです。

三つ目は、引用したい部分に印をつけておくことです。原稿を書き始めるときに「あの印象的な一言はどこだっけ」と探し直すのは時間の無駄です。起こしながら、心に残った発言や数字、具体例の箇所に印をつけておけば、執筆のときにすぐ使えます。印をつけた部分だけを抜き出せば、引用の候補リストにもなります。

録音の段階でも、ひと工夫できます。質問の前に「次の質問に移ります」と一言入れるだけで、区切りが分かりやすくなります。固有名詞や専門用語は、その場でゆっくり言い直してもらうと、聞き返しの手間が減ります。

インタビューの文字起こしは、録音を文字にする作業ではなく、話を「使える形」に整える作業です。使う場面を決め、話題で区切り、引用に印をつける。この3つを意識するだけで、原稿づくりはずっと楽になります。

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