図解は「箱と矢印」から始める ─ 伝わる図の3つのコツ

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スライドを作るとき、つい凝った図から作り始めてしまいませんか。アイコンを集めたり、色を塗ったりしているうちに、結局何を伝えたいのか分からなくなった経験は、珍しくありません。でも、伝わる図の出発点は意外とシンプルです。「箱と矢印」だけで、話の流れはほとんど整理できます。

1. まず、関係を1文にする
図を描く前に、「AがBを生み、BがCにつながる」のように関係を1文で書いてみましょう。この1文が図の設計図になります。ここが曖昧なまま描き始めると、箱が次々と増えて、見る人が迷子になります。たとえば新しい取り組みを紹介するなら、「課題→仕組み→効果」の3つに分けるだけで、話の骨格が決まります。関係が1文にならないときは、まだ伝える内容が整理できていないサインです。その場合は、図を描く前に箇条書きで要素を洗い出してみましょう。

2. 箱は3つまで、矢印は1方向に
一度に見せたい箱は3つまでに絞るのがコツです。4つ以上になると、どれが大事か分からなくなり、見る人は全体を眺めるだけで終わってしまいます。矢印も、基本は左から右、上から下の1方向にそろえます。戻る矢印や交差する矢印が多い図は、目線があちこちに飛び、読み直しが発生します。どうしても要素が多い場合は、1枚に詰め込まず、図を2枚に分けましょう。「全体像」と「詳しい部分」を分けるだけでも、ぐっと読みやすくなります。

3. 色と数字は「主役」だけに使う
色は、伝えたい箱や矢印にだけ使います。全部をカラフルにすると、どこにも目が留まらず、結局何も目立たなくなります。数字も同じで、図の中に入れるのは結論に関わるものだけに絞りましょう。細かい数字は、図の下の注釈や次のスライドに回すと、図そのものがすっきりします。箱の中の文字も短く、「名詞+動詞」程度にまとめると、発表のときに話し手の説明が入りやすくなります。

まとめると、図解のコツは「関係を1文にする」「箱は3つまで」「色と数字は主役だけ」の3つです。きれいな図を作ることより、見る人が迷わずに読めることを優先してみてください。手元のメモや箇条書きから、まずは箱と矢印だけのラフを描いてみるのがおすすめです。ラフの段階で人に見せて、「どこから読んだ?」と聞いてみると、矢印の向きや箱の順番のズレにすぐ気づけます。

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