Microsoft 365を導入した小規模オフィスで、よく聞くのが「ファイルはOneDriveとSharePoint、どっちに入れればいいの?」という疑問です。どちらもクラウドにファイルを保存する場所なので、最初は違いが分かりにくいと思います。
結論から言うと、分け方はシンプルです。
OneDrive=「自分の作業場」:自分が作成中・編集中のファイル、下書き、まだ誰にも見せないもの
SharePoint=「みんなの保管庫」:他の人も見るファイル、完成した資料、担当が変わっても引き継ぐもの
この前提で、よくある3つの場面を見ていきます。
1. 共有したいファイルを、OneDriveからリンクで配っている
見積書や提案書を自分のOneDriveに入れて、共有リンクを社内や取引先に送る。これは手軽なのですが、そのファイルの「持ち主」はあくまで自分です。
担当者が退職したりアカウントが削除されたりすると、リンク先のファイルごと消えてしまうおそれがあります。「前に送ったはずの資料が開けない」は、このパターンで起きがちです。
他の人が使い続けるファイルは、最初からSharePoint(チームの場所)に入れておくのが安全です。
2. 下書きまで全部SharePointに入れて、共有だらけになる
逆に、なんでもSharePointに入れると、作成途中の下書きまで他の人から見える状態になります。フォルダが増えて「どれが最新版か分からない」という混乱も起きやすくなります。
作成中はOneDriveで作業して、固まったらSharePointへ移す。この二段構えにすると、下書きと確定版が自然に分かれます。OneDriveからSharePointへは、ブラウザ上で「移動」の操作ができます。
3. Teamsにファイルを貼ったのに、置き場所がバラバラ
Teamsでファイルを扱うときも、実は置き場所は自動で分かれています。
チームの投稿に添付したファイル → SharePointに入る(チーム全員のもの)
個人チャットに添付したファイル → 自分のOneDriveに入って、相手に共有される形になる
「Teamsに置いたファイルが見つからない」ときは、この仕組みを知っていると探す場所が絞れます。引き継ぐべきファイルをチャットでやり取りしていた場合は、SharePointへの移し替えを検討してください。
判断に迷ったら
ファイルごとに、この1つだけ自問してみてください。
「自分が休んだり辞めたりしても、このファイルは残っていないと困るか?」
困る → SharePoint
自分だけの作業用で困らない → OneDrive
この基準だけ決めておけば、日々の保存先で迷うことはだいぶ減ります。
ファイルの置き場所は、導入直後に決めておくほど後が楽になります。使い分けのルール決めや、SharePointのフォルダ構成で止まっている方は、チャットでご相談ください。