「仏壇に置かせてもらってます」「フェ!?」

「仏壇に置かせてもらってます」「フェ!?」

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コラム
「またきました」
なんだか見覚えのあるおばあちゃん。

でも顔やお名前を思い出せず、
「また来ていただきありがとうございます」
とっさにそう返した。

「前きたとき、これ買っていったのよ。もう一つ買おうと思って」
おばあちゃんが指差したのは、
わたしの作る陶芸作品で、
先がツンと飛び出た小さな小物。
小さい作品で、色々と形や色を変えて、30個ほど並べていた。

「この子ね、仏壇で大活躍よ」

「・・・え、仏壇?どゆことですか?」
思わず聞き返してしまった。


……仏壇?

わたしの作品が?



「亡くなった旦那の結婚指輪をはめているのよ」
「なるほどっ」

ドキンとした。
あぁ、
自分の作品はこの人の人生の大切な部分に入り込む力があったのだな。
と思ったのだ。

ちなみに、そんな使い方想定してたハズもない。
でも言われてみれば、指輪にぴったりの形状だ。

「ありがとうございます。うれしいです。」
そういいながら、
あぁ、そういえば、
と記憶がパっと繋がった。

前回は
「あらこの子かわいいわね」と奥さんが最初に作品に反応してくれた。
でも30個も並んでいる。
「あなたどれがいいかしら?」
斜め後ろで興味なさそうに立っていた旦那様。

…5分くらい経ったか、
最後まで真剣にお気に入りを探していたのは
おじいちゃんの方だった。



物を作るって、おもしろい。
つくるときに「こう使うもの」と決めつけすぎなくてもいいのかもしれない。
その余白が人の生活になじんだとき、
その人の生活を少し豊かにすることがきるのかもしれない。

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