「ジョウホウカタっすよ!!」「…また来ていい?」

「ジョウホウカタっすよ!!」「…また来ていい?」

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コラム
「毎日しんどいっすわ~~」
「ジョウホウカタですよ…情報過多!」
ガハハと男性のお客さんが言った。
同じようなことを言う人は多い。
とくに30~40代のお客様にそういわれる方が多い。

「情報過多」
……わかる。
わたしも30代だ。

スマホを開けば、誰かの投稿。
ニュースに、動画に、広告に。

見ようと思っていなかったものまで、
勝手に目に入ってくる。

仕事をして、家事をして、子育てをして。
習い事の予定連絡、次の休日はどうすごす…
友達の家は晩御飯ごちそうだ、どのコスメが・・・
あぁ、またLINEの返信。
やることはいっぱいあるのに、
やりたいこと、まだのこともいっぱいあるのに
情報が次から次へと入ってくる。

……そりゃ、疲れるよなあ。

わたしが運営している陶芸制作スペースは、リピーターのお客さんが多い。
滞在時間も、平均すると3時間半くらい。

なぜそんなに長いか。
実は・・・
アトリエに時計を置いていない。
制作の邪魔をしないようにしている。

作り方を聞かれたら答える。
困っていたら、一緒に考える。

でも、基本的には思うように制作してもらう。
お客さんが粘土を触っている横で、わたしも自分の仕事をしていたりする。

それぞれが、自分の作りたいものをつくる。
時計のない空間で。
そんな場所だ。


「情報が多すぎて、しんどい」
・・・心当たりがありすぎる。
わたしたちは、ひとつのことに集中するのが難しい世界に生きている。

そして、頭も体も、知らないうちに疲れている。

そんな脳と体(精神と肉体)にとって、
陶芸をしている3時間半は、ちょっと違う時間なのかもしれない。

目の前にあるのは、粘土。
手を動かして、形をつくる。
触覚からの情報を頼りに手を動かす。
自分の手や目、脳の中での情報の小さなサイクルだけが繰り返し行われる。

別に陶芸じゃなくてもいいんだと思う。
絵を描くでもいいし、料理でもいいし、庭いじりでもいい。
そういう時間が、今のわたしたちには必要なのかもしれない。

そして、帰り際。

「また来ていいですか?」

……もちろんです。
むしろ、また来てください。
(わたしも商売なので笑 といってハハハと笑う)

作品を完成させるためだけじゃなくてもいい。
何かを上達させるためだけじゃなくてもいい。

ちょっと頭を休ませたい。
そんな理由で来てもらっても、いいんじゃないかなあ。

陶芸教室というか、制作スペース。
今日も、そんな場所でありたいと思っています。

……ということで。

お家で陶芸を始められる材料キットも販売しています^^
まずは、粘土を触ってみるところから。

情報を見る時間を、何かをつくる時間に変えてみると
世界が少しおもしろくなるかも。




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