「ごめん好きな人がいる…」「勝てねぇええ!!!」

「ごめん好きな人がいる…」「勝てねぇええ!!!」

記事
コラム
「ごめん、好きな人がいる。」
「・・・だ、だよねーーーち、ちなみに知ってる人?」
強がって、平然を装うしかなかった当時の私。

学生時代、勇気を出して告白。
見事なまでの惨敗。

当時のわたしは、うだつのあがらない学生だった。
特にこれといった特徴もない。
学部の中でも、部活の中でも、
たぶん「中の中」。
通知表でいったらオール3。
よくて4がいくつかあるくらい。


そんなわたしにも、好きな人ができた。
何度かデートにも行った。
映画を見たり、
ごはんを食べたり。
(おっ。これは、いけるのでは……?)
そんな淡い期待を抱いていた。
だって相手も楽しそうだったもん。

そして、告白。
撃沈。
相手には好きな人がいた。
部活の後輩だった・・・。


「そ、その人のどこが好きなん?」
告白後、フラれたショックから、
震えながらそんな話しか振れなかった。
(致命傷の傷口に自ら塩を塗る愚行・・・)

後輩は建築を学んでいた。
家具のデザインに熱心に取り組んでいて、
自分の作りたいものに向かって、一生懸命だったらしい。
好きな人は、そんな姿に惹かれていた。
「尊敬」や「憧れ」みたいな言葉も言っていた。
気づいたら視界に入ってきて、好きになった。と。

……(勝てねぇええええ!!)
そりゃ、強いわ。
夢中になっている姿、頑張っている姿を見て、
心惹かれる。
なんだか、わかる気がした。

だって、わたしがその子を好きになったきっかけも
音楽を頑張ってる姿がキラキラしてたから。


で、結構考えた。
自分には何があるんだろう。
夢中になれるもの。
時間を忘れて取り組めるもの。
誰かに「これ、すごいね」と言われなくても、
つい手を動かしてしまうもの。

……ない。
いや、正確には、
まだ見つかっていなかった。
だったら、探してみようと思った。
やっていて楽しいものを、
人生の中で見つけようと思った。

その後、わたしは陶芸に出会った。
粘土を触っていると、
時間があっという間に過ぎる。
思い通りの形になるまで粘る。
練習や研究が成果としてわかる。
「楽しすぎる!!」
目の前の作品作りに一生懸命になる。
完成してもまた次の作品を作りたくなる。


時間を忘れて夢中になれるものがある人は、
輝いて見える。
というか、輝いて見えていてほしい(願望)

才能があるから、とか。
そういうことだけではない気がする。
自分の中に、
「もっとやりたい」という気持ちが湧き上がり、
言われなくても行動しているとき、
見ている側にも伝わるくらい、
魅力的な何かを発しているのだと思う。


……まあ、
当時のわたしの失敗は、
単純に、告白するタイミングだった可能性もある。
そこはわからない。
今となっては。

ただ、
陶芸に夢中になって、
ずいぶん時間が経った。
恋愛のことでいうと、陶芸で繋がった人と結ばれた。
夢中で制作する姿をずっと見てくれていたらしい。


今では、自分で作品を作るだけでなく、
陶芸をしたい人のお手伝いもしている。
アトリエも教室として開放している。

作りたい気持ちはあるのに、焼く場所がない。
陶芸教室に通わないといけないのか。
窯を買わないといけないのか。
「わたしには無理だ、やめとこう」
そんな悩みを持っている人が結構いることに気づいた。

ということで、
個人向けの貸し窯、やっています。
(ちょっとCMも挟んでおく笑)

お家で陶芸やってみたい方、
陶芸教室や団体に所属せずに陶芸を続けたい方。
作品や焼成方法について、気軽にご相談ください。

あのとき振られたおかげで陶芸に出会った、
……とまでは言わない。
できれば、普通に付き合いたかった。
それはそう。
でも、あのときの自分が、
夢中になれるものを探そうと思ったこと。
それは、よかったと思う。

もし今、
「自分には何もないなぁ。」
と思っている人がいたら。
ぜひ、まだ知らない世界に飛び込んで、触れてほしい。
その一つが陶芸だったらうれしい。

そう考えると・・・、
失恋も、まあ……
たまには役に立つ!…のか?

……もうフラれたくないけどねええええ!!!!

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