警備員「なんでいるの…?」「…ッ!!」

警備員「なんでいるの…?」「…ッ!!」

記事
コラム
「オ、オハヨウゴザイマーーース!!」
と大きな声で元気よく挨拶した。

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わたしは朝が苦手だった。
目覚まし時計を何個かけても、
布団から出られない。

(もう学校休もうかな。)
そんな人間だった。
それが今では、完全に朝型人間である。

美術系の学校に通っていたころ、
わたしは陶芸に出会った。

粘土を触って、
形をつくって、
焼き上がりを想像する。
楽しい。
とにかく楽しい!

次はあれを作りたい。
この釉薬を試したい。
昨日の失敗をもう一度やり直したい。
1日が24時間なんて足りない!!

気づけば、明日が待ち遠しくなっていた。
すると、不思議なカラダの変化が起こった・・・


起きるのがつらくない!?
今日が楽しみで、勝手に目が覚める・・・

どんなに帰りが遅くなっても、
飲み会があっても、
翌朝4時半には目が覚めた。
おにぎりを握り、
5時過ぎの始発電車に飛び乗る。

当時、大学の作業場には鍵がなかった。
おそらく、早朝から勝手に入って制作することは許可されていなかったと思う。

でも、入れた。
……入れたんです。汗


なので、入っていた。
今思えば、なかなか大胆な学生である。


季節によっては、
まだ薄暗くて寒い時間。
空が少しずつ白みはじめるころに学校へ着く。
静かな作業場。
窓から差し込む、朝の光。
鳥のチュンチュン

誰もいない空間で、
自分の作りたいものだけに集中する。
あの時間は、なんとも言えず気持ちよかった。
昨日の失敗も、
これから試したいことも、
全部、目の前の粘土につながっていた。

早朝のある時間になると、
夜間勤務の警備員さんが
最後の校内を巡回してくる。

制作しているところを見つかったことがある。
警備員さんは、わたしを見るなり、
「なんで……いるの……?」
と、言った。

ものすごい驚き方だった。
幽霊でも見たのかというほどの。

そりゃそうだ。
朝の薄暗い作業場に、学生がひとり。
警備員さんからしたら、
「誰もいないはずの場所に、人間がいる。」
という、ちょっとしたホラーである。

わたしは咄嗟に・・・

「お、おはようございます!!!!」
と、大きな声で元気よく、にっこり挨拶した。
すると警備員さんも、
「お、おはよう。……がんばってね。」
と言って、首をかしげながら去っていった。

こうしてわたしは、
「朝に強い体質」と、
「元気な挨拶ができる性格」を手に入れた。

朝が苦手な人に、「早起きするといいよ!」
なんて言っても、
なかなか起きられないと思う。

でも、あのころの自分を振り返ると、
朝に強くなったというより、
”朝、起きる理由ができた。”
というほうが近い気がする。

”起きたら楽しみなことが待っている。”
このスパイスを人生に作るだけで勝手に目が覚める。

もし朝が苦手なら、明日の朝に、
ひとつだけワクワクすることを置いておくといい。

朝の自分に、
ちょっとした楽しみをプレゼントするのだ。

お家でサクッとできる陶芸のキットをココナラで出品しているので、
置いておきます。
ワクワクなんてなかなかないよ!って人にとどけー!



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