人気商品ほど、気づいたときには在庫がゼロ。入荷までの間に、検索順位やお客様を失ってしまう……。
小さなネットショップでよく聞くお悩みです。
在庫切れの多くは、「残り何個になったら発注するか」が決まっていないことが原因です。
この記事では、注文データから「発注のタイミング」を決める考え方を、架空のお店の例でご紹介します。
■ 「残り10個で発注」がうまくいかない理由
よくあるのが、全商品に同じ基準(残り10個など)を当てはめる方法です。
ところが、
・1日に5個売れる商品は、残り10個だと2日でなくなる
・1週間に1個しか売れない商品は、残り10個でも2か月以上もつ
というように、売れるペースが違うと同じ「10個」でも意味がまったく変わります。
■ 考え方:「何日分残っているか」で見る
在庫を「個数」ではなく「あと何日もつか」で見ると、商品ごとの差がなくなります。
あと何日もつか = 今の在庫数 ÷ 1日あたりの販売数
1日あたりの販売数は、直近30日の販売数を30で割ればおおよそ出せます。注文CSVがあれば、商品ごとに集計できます。
■ 発注のタイミングを決める
「あと何日もつか」が、仕入れにかかる日数+余裕の日数を下回ったら発注します。
例(架空のお店・仕入れに7日、余裕を3日とする)
・A ハンドクリーム:在庫:40個 / 直近30日の販売数:150個 / 1日あたり:5個 / あと何日もつか:8日 / 判定:要発注(10日を下回る)
・B リップバーム:在庫:12個 / 直近30日の販売数:30個 / 1日あたり:1個 / あと何日もつか:12日 / 判定:もうすぐ
・C ギフトセット:在庫:10個 / 直近30日の販売数:6個 / 1日あたり:0.2個 / あと何日もつか:50日 / 判定:余裕あり
個数だけ見るとAが一番多いのに、実際に一番急ぐのはAです。
■ 毎日チェックしなくていい形にする
この判定は、一度表にしてしまえば毎日同じ計算をするだけです。
Googleスプレッドシートなら、
・注文CSVを貼る(または決まった場所に置く)と、商品ごとの販売数が更新される
・在庫表と突き合わせて「要発注」を自動で判定する
・毎朝、「要発注」の商品だけをメールで知らせる
というところまで自動にできます。「表を開いて確認する」作業そのものをなくせるのがポイントです。
■ 注意したいこと
・セールや季節で売れるペースが変わる商品は、直近7日と30日の両方を見ると安心です
・発売したばかりの商品は販売数が少なく、判定がぶれやすいので、しばらくは目で確認します
・「余裕の日数」は、仕入れ先の遅れやすさに合わせて商品ごとに変えてもかまいません
■ まとめ
・在庫を「あと何日もつか」で見る:ポイント:売れるペースの違いをそろえられる
・仕入れ日数+余裕を下回ったら発注:ポイント:発注のタイミングが商品ごとに決まる
・判定とお知らせを自動にする:ポイント:毎日の確認がいらなくなる
注文CSVと在庫表から、商品ごとの販売数の集計や「要発注」の判定までを自動にする表づくりも承っています。
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※この記事の例は、説明用に作成した架空のお店と数字です。