小説を書き終えたあと、「このまま公開して大丈夫だろうか」と不安になることがある。
誤字脱字はないか。表記は揃っているか。文章に不自然な箇所はないか。物語を書いている最中には気づかなかった部分も、完成後に読み返すと見えてくる。
そこで必要になるのが、小説の「校正」である。
校正というと、誤字脱字を直す作業を思い浮かべやすい。しかし、小説では文字の間違いだけでなく、表記のゆれや文章のつながりなど、確認したい部分は多い。
この記事では、小説における校正とは何か、どのような点を確認するのかを整理していく。
小説の校正とは?
校正とは、文章に誤りがないかを確認し、必要に応じて修正する作業である。
小説の場合、主に次のような箇所を確認する。
• 誤字・脱字がないか
• 漢字の変換ミスがないか
• 助詞や送り仮名に誤りがないか
• 句読点の位置が不自然ではないか
• 表記ゆれがないか
• 同じ言葉が不自然に続いていないか
• 一文が長すぎたり、意味が取りにくくなったりしていないか
例えば、同じ人物をある場面では「子ども」、別の場面では「子供」と書いている場合、意味は通じても表記は揃っていない。このような違いを見つけ、作品全体で統一していくのも校正の一つである。
ただし、同じ言葉の繰り返しや長い一文には、作者の意図がある場合もあると予想される。そのため、小説の校正では、単純に文章を整えるだけではなく、作品の文体や表現意図を踏まえて確認することも大切である。
一方、物語そのものを書き換えたり、表現をより良くしたりする作業は「推敲」に近い。
校正では、作品を別のものへ変えるのではなく、今ある文章を読者へ渡せる状態に整えることが中心になる。
私が小説の校正で大切にしている3つのこと
私は自作を校正するに当たって、以下の項目を重視している。
1. 校正の工程を決める
校正はいわゆる作品における品質管理の役割を持っている。そのため、校正をどのような工程(手順)で行うかをあらかじめ決めておくとやりやすい。
2. 五感や媒体を変えて確認する
制作物をデジタル画面(Wordなど)のみで確認すると、不備を見落とす可能性がある。そこで私は以下のように、工程ごとに五感や媒体を変えて校正を行っている。
①紙ベースで確認:物語の構成や、句読点や段落の不備を発見する。
※紙とペンを使うと、デジタル画面とは違う見え方がするので発見しやすくなる。
②ツールによる確認:校正ツールで表記ゆれや漢字変換ミスを発見する。
③音声による確認:誤字・脱字、助詞、送り仮名の不備を発見する。
私は上記のように媒体や方法を変えることで、検知する五感を変えると、より不備が発見しやすくなると考えている。
3. ミスが起こる前提で、工程に自信を持つ
校正は不安になるといつまででも続けられてしまう。しかしながら、不備を毎回、完全に消し去ることは、文章校正だけでなく、ものづくりの分野でも至難の業である。
そこで私は、2で記した工程における作業を信じて、リリースに向かうことにしている。また、全体校正後に一部分だけ不安な箇所があったり、少し加筆修正した箇所があったりするなら、③音声による簡易確認だけを行うことにしている。
つまり、ちゃんと確認したという事実に自信を持って、公開することが大切だと考えている。
まとめ
校正は、やればやるほど泥沼にはまることがある。その対処法は、
①校正でみるべき項目を知る
②工程を決めて校正する
③工程を通過した事実に自信を持つ
ことだと考えている。
みなさんも本記事を参考に、自信を持って、制作物を世に送り出していってくれれば幸いである。
以上
第三者に確認してもらうという方法もあります。
自分で工程を決めて校正していても、書いた本人だからこそ見落としてしまう部分があります。そんな時は、第三者に原稿を確認してもらうことも、一つの方法です。
私はココナラで、小説の完成原稿を対象に、誤字脱字・表記ゆれ・文章上の気になる箇所などを確認する品質チェックサービスを提供しています。
作品そのものを書き換えるのではなく、作者の表現を残しながら、公開前にもう一度確認するためのサービスです。
「自分でも確認したけれど、最後に別の目でも見てほしい」
そんな時の確認工程の一つとして、ご利用いただければと思います。