「家で勉強させたいけれど、何をやらせればいいのかわからない」
「学校の宿題が終わったら、あとは何をすればいい?」
「苦手なところを勉強させたいけれど、どこが苦手なのかもよくわからない…」
こうした悩みを持つ親御さんは少なくありません。
前回の記事では、勉強もサッカーも「ただ頑張るだけではなく、今の子どもに合った方法が大切」というお話をしました。
今回は、もう少し具体的に、
「家で勉強するとき、何から始めればいいのか?」
について考えてみたいと思います。
①まずは「できていないところ」を探す
家での勉強というと、
「学校の問題集を最初からやる」
「とりあえず漢字をたくさん書く」
「計算問題をたくさん解く」
といった方法を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、それが必要な場合もあります。
ただ、最初にやってほしいのは、
「今、何ができていないのか」を確認することです。
例えば算数が苦手だとしても、
・計算が苦手なのか
・文章問題が苦手なのか
・図形が苦手なのか
・そもそも前の学年の内容が理解できていないのか
によって、やるべき勉強は変わります。
「算数が苦手だから算数をたくさんやる」ではなく、
「算数の中でも、どこが苦手なのか?」
ここまで細かく見てあげることが大切です。
②「少し頑張ればできる」くらいから始める
苦手なところを見つけたら、いきなり難しい問題に挑戦する必要はありません。
むしろ、
「少し頑張ればできる」
くらいの問題から始めることをおすすめします。
例えば、10問中2問しか正解できない問題を何度もやるよりも、
10問中7~8問くらい正解できる問題から始めて、
「できた!」
という感覚を積み重ねていく。
この積み重ねが、次の勉強につながります。
これはサッカーでも同じです。
いきなり難しいフェイントを完璧にするのではなく、
まずは止まった状態で練習する。
次にゆっくり動きながらやってみる。
そして、最後に相手がいる状況で使ってみる。
できることを少しずつ増やしていくことで、難しいことにも挑戦しやすくなります。
③「勉強時間」だけを目標にしない
「今日は1時間勉強しよう」
という目標も悪くありません。
ただ、時間だけを目標にすると、
「1時間机に座っていた」
ことが目的になってしまうことがあります。
それよりも、
「今日はこの問題を自分で解けるようにする」
「漢字を10個覚える」
「昨日間違えた問題をもう一度解いてみる」
など、
「何ができるようになったら終わりなのか」
を決めておくことがおすすめです。
例えば30分の勉強でも、目標を達成できれば大きな意味があります。
反対に、1時間机に向かっていても、何となく問題を解いているだけでは、思ったほど身につかないこともあります。
「間違えた問題」は成長するチャンス
勉強で大切なのは、正解した問題だけではありません。
むしろ、
「なぜ間違えたのか」
を見ることで、次につながることがあります。
計算ミスだったのか。
問題の意味を勘違いしたのか。
公式を忘れていたのか。
そもそも、その問題を解くために必要な知識が足りなかったのか。
同じ「不正解」でも、原因はそれぞれ違います。
だからこそ、
「間違えた=ダメ」
ではありません。
「間違えたことで、次に何をすればいいのかがわかった」
と考えることもできます。
これはサッカーでも同じです。
試合でパスミスをしたとしても、
「ダメだった」
で終わるのではなく、
「相手を見ないでパスを出していた」
「味方との距離が遠かった」
「ボールを受ける前に周りを見ていなかった」
など、原因を考えることで次の練習につながります。
親ができることは「教えること」だけではない
ここまで読むと、
「じゃあ、親が子どもの勉強を全部分析しないといけないの?」
と思うかもしれません。
そんな必要はありません。
まずは、
「どこが難しかった?」
「どの問題ならできそう?」
「前よりできるようになったことはある?」
と聞いてみるだけでも十分です。
子ども自身が、
「自分は何が苦手なのか」
「次に何をすればいいのか」
を考えられるようになることが、最終的には大きな力になります。
親がずっと隣にいなくても、自分で勉強できるようになる。
サッカーでも、コーチに言われなくても自分で考えてプレーできるようになる。
勉強とスポーツは違うように見えて、実はこうした部分に共通点があります。
まとめ
家での勉強で迷ったときは、
①今、何ができていないのかを確認する
②「少し頑張ればできる」問題から始める
③勉強時間だけではなく「何ができるようになったか」を見る
この3つを意識してみてください。
そして、間違えた問題を「失敗」として終わらせず、
「次に成長するためのヒント」
として見てあげることも大切です。
勉強もサッカーも、いきなり大きく成長するわけではありません。
小さな「できた」を積み重ねていくことで、少しずつ自信につながっていきます。
次回は、
「子どもが勉強をやりたがらないとき、どう声をかければいい?」
について書いてみたいと思います。
「勉強しなさい」と言っているのに、なかなか机に向かわない。
そんなとき、親としてどんな声かけをするといいのか。
子どものやる気を考えながら、一緒に考えていきたいと思います。