「勉強しなさい!」
つい毎日のように言ってしまいませんか?
言っているこちらも疲れてしまうし、言われた子どもはますますやる気をなくして部屋に閉じこもる……。そんな悪循環に悩んでいる親御さんはとても多いです。
前回は、家での勉強の始め方やマインドについてお話ししましたが、今回は「そもそも子どもが机に向かってくれないとき、どう声をかければいいのか」について、子どもの心理をふまえながら一緒に考えていきたいと思います。
結論から言うと、親からの声かけで意識したいポイントは次の3つです。
①「命令」ではなく「選択肢」を渡す
「勉強しなさい」は、子どもにとっては行動を強制される「命令」に聞こえてしまいます。人間は、人から強制されると無意識に反発したくなるものです。
そこで、命令するのではなく子ども自身に選ばせる声かけに変えてみましょう。
• 「宿題、ご飯の前にやる?それともお風呂の後にする?」
• 「まずは漢字ドリルから始める?それとも算数のプリントにする?」
このように聞かれると、子どもは「勉強するか・しないか」ではなく、「いつ・何からやるか」を自分で考えるようになります。自分で決めたことなら、少しだけ机に向かいやすくなるものです。
②「ハードル」を極限まで下げて声をかける
机に向かうまでが一番エネルギーを使います。サッカーでも、試合に出る前の着替えやウォーミングアップを始めるまでが少し面倒に感じるのと同じです。
「1時間勉強しなさい」と言われると気が重くなりますが、「5分だけ」なら動けることがあります。
• 「とりあえず、教科書を机の上に開くところまでやってみようか」
• 「タイマーで5分だけ測るから、その間だけ集中してみよう」
始めてしまえば、そのまま勢いに乗って10分、20分と続けられることも珍しくありません。まずは動き出すための「最初の最初の一歩」を、驚くほど小さく設定して声をかけてあげてください。
③ 勉強そのものではなく「プロセスの準備」を褒める・認める
子どもが渋々でも机に向かったり、筆箱を出したりしたとき、どんな声をかけていますか?
「やっと始めたのね」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、「行動を起こそうとしたこと」そのものを認めてあげてください。
• 「お、自ら机に座ったね。えらい!」
• 「ノート開いたんだ、準備バッチリだね」
前回のまとめでもお伝えした通り、勉強もスポーツも、いきなり大きな成長はありません。
「机に向かう」「道具を準備する」という小さな「できた」を親がしっかり見つけて言葉にしてあげることで、子どもは「見てくれているんだ」と安心し、次の行動への自信につながります。
まとめ
親の役割は「背中を押す」こと
子どもが勉強を嫌がるとき、そこには「難しそうで不安」「今は別のことがしたい」といった、子どもなりの理由や感情があります。
親が無理に引っ張るのではなく、
• 「命令」ではなく「選択肢」を渡す
• 「ハードル」を極限まで下げる
• 「準備できたこと」を認める
この3つを意識して、子どもが自分で一歩を踏み出せるように、優しく背中を押してあげられると素敵ですね。
次回は、「勉強を始めた子どもが、途中で集中を切らしてしまったときの見守り方」についてお届けします。お楽しみに!