#2 「なんとなく良い」を卒業する。伝わるデザインには理由があります。

#2 「なんとなく良い」を卒業する。伝わるデザインには理由があります。

記事
学び
「このデザイン、なんとなく良いですね。」

デザインの打ち合わせでは、よく聞く言葉です。

もちろん、第一印象や感覚はとても大切です。

でも、良いデザインの多くは「なんとなく」作られているわけではありません。

文字の大きさ。
余白の取り方。
写真の位置。
色の組み合わせ。
ボタンの置き場所。

ひとつひとつに、きちんと理由があります。

今回は、普段何気なく見ているデザインが、なぜ「見やすい」「伝わりやすい」と感じるのか。その基本を、できるだけ分かりやすくお話しします。

🌱 デザインは「強弱」をつける仕事です

たとえば、Webサイトに次の情報が並んでいたとします。

・会社名
・キャッチコピー
・サービス内容
・会社概要
・お問い合わせ
・電話番号
・お知らせ

すべてを同じ大きさ、同じ色、同じ間隔で並べると、何が重要なのか分かりません。

人は画面を見るとき、すべての情報を同時に読んでいるわけではありません。

まず大きな文字を見る。
次に写真を見る。
そのあと必要な情報を探す。

つまりデザインでは、

「最初に何を見せるか」
「次に何を見せるか」

という順番を作る必要があります。

これを視覚的な「優先順位」と考えると分かりやすいです。

🌳 具体例 (1) 大きい文字には理由があります

Webサイトの最初に、大きなキャッチコピーが置かれていることがあります。

これは単に目立たせたいからではありません。

そのページを開いた人に、

「ここは何のサイトなのか」

を数秒で理解してもらうためです。

逆に、重要ではない補足情報まで大きくすると、何を見ればよいのか分からなくなります。

文字の大きさは、

情報の重要度を伝えるための記号

でもあります。

🌵 具体例 (2) 余白は「何もない場所」ではありません

デザイン初心者の方から、

「ここ、空いているので何か入れた方が良くないですか?」

と言われることがあります。

でも、余白は無駄なスペースではありません。

文章と文章の間。
写真と文字の間。
見出しの周囲。

適切な余白があることで、情報が整理され、読む人は内容を理解しやすくなります。

本棚を想像してみてください。

本が隙間なく押し込まれている棚よりも、ジャンルごとに整理され、少し空間がある方が目的の本を探しやすいはずです。

Webサイトも同じです。

余白は、情報を整理するためのデザインです。

🍂 具体例 (3) 色は「好き嫌い」だけで決めません

「青が好きだから青にしたい」
「赤の方が目立つから赤にしたい」

色については、こうした相談もよくあります。

もちろん、好きな色を使うこと自体が悪いわけではありません。

ただし、デザインでは、

・企業のイメージ
・商品の特徴
・利用する人
・周囲の色との関係
・文字の読みやすさ

なども考えます。

たとえば、同じ青でも、

濃紺なら「信頼」「落ち着き」
明るい水色なら「爽やかさ」「軽やかさ」

といった印象の違いがあります。

さらに重要なのは、文字と背景のコントラストです。

きれいな色でも、読みにくければ機能していません。

色は飾りではなく、

情報を整理し、印象を伝えるための道具

です。

「揃える」だけでもデザインは変わります

初心者でもすぐに使える、とても大切な考え方があります。

それが、

「揃える」

ことです。

文章の左端を揃える。
写真の幅を揃える。
見出しの位置を揃える。
ボタンの形を揃える。

これだけでも、デザインは大きく整います。

人は、バラバラなものよりも、一定のルールで並んでいるものを理解しやすく感じます。

逆に、

少しずつ位置が違う。
文字サイズが毎回違う。
ボタンの形がページごとに違う。

といった状態は、小さな違和感を積み重ねます。

デザインでは、

一貫性そのものが信頼感につながります。

🍒 近いものは、近くに置く

もうひとつ、とてもシンプルなルールがあります。

関係する情報は近くに置く。

たとえば、

商品写真
商品名
価格
購入ボタン

これらが離れた場所に配置されていたら、読む人は迷います。

逆に、関係する情報をひとつのグループとしてまとめれば、内容を理解しやすくなります。

これはWebサイトだけではありません。

名刺。
チラシ。
パンフレット。
プレゼン資料。

すべてに共通する考え方です。

🌴 デザインは「読む順番」を設計しています


良いデザインを見ると、自然と目線が流れていきます。

タイトルを見る。
写真を見る。
説明を読む。
ボタンを押す。

これは偶然ではありません。

文字の大きさ、位置、色、余白、写真の向きなどを使って、デザイナーが視線の流れを作っています。

つまりデザインとは、

情報を並べる仕事ではなく、情報を読む順番を設計する仕事

とも言えます。

🍅 「目立たせる」と「全部目立たせる」は違います

「ここをもっと目立たせてください」

という要望もよくあります。

では、全部を目立たせたらどうなるでしょう。

文字を全部大きくする。
全部赤くする。
全部太字にする。

すると、逆に何も目立たなくなります。

目立つというのは、

周囲との違いがあるから成立する

ものです。

静かな場所で小さな音が聞こえるのと同じです。

デザインでも、強い部分を作るためには、弱い部分が必要です。

💞 良いデザインは「説明できる」

サンナナでは、デザイン案をご提案するとき、

「なんとなくこちらが良いです」

ではなく、

なぜ、この構成なのか。
なぜ、この色なのか。
なぜ、この文字サイズなのか。

できるだけ理由を説明することを大切にしています。

もちろん、デザインには感覚的な部分もあります。

でも、その感覚の裏には、

目的
ターゲット
情報の優先順位
ブランドの印象
使いやすさ

といった判断があります。

だからこそ、

「良いデザインには理由がある」

と私たちは考えています。

📑 今日からできる3つのチェック

ご自身のWebサイトやチラシを見るときは、まず次の3つを確認してみてください。

1. 最初に見てほしい情報が、一番目立っていますか?
2. 関係する情報は、近くにまとまっていますか?
3. 文字・色・余白のルールは統一されていますか?

この3点を見るだけでも、デザインの見え方は大きく変わります。

🍃 「なんとなく」を「理由のあるデザイン」へ

デザインは、特別なセンスを持つ人だけのものではありません。

基本的なルールを知ると、

「なぜ見やすいのか」
「なぜ分かりにくいのか」

を少しずつ言葉にできるようになります。

そして言葉にできるようになると、デザインの改善もしやすくなります。

サンナナでは、見た目だけを整えるのではなく、

目的に対して、なぜこのデザインなのか

を一緒に考えながら制作しています。

次回は、

「そのデザイン、誰に向けていますか?」

をテーマに、

ターゲットを決めることで、言葉・写真・色・Webサイトの構成がどう変わるのかをお話しします。

デザインやWebサイトについて、
「何が悪いのか自分では分からない」
という状態でも大丈夫です。

そんなところから、一緒に整理していきます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す