Webデザインをしていると、
「なんだか少し寂しい…」
「もう少し装飾を入れた方がいいかな?」
「ここにも色を入れてみようかな?」
と、ついつい何かを「足したくなる」ことがあります。
でも実は、デザインでは何かを足すことよりも、何を残して何を減らすかを考えることの方が難しいのかもしれません。
今回は、デザインにおける「引き算」についてまとめてみます。
なぜデザインは足したくなる?
何もないスペースがあると、「ここ、寂しくないかな?」と感じることがあります。
そこで、
色を追加する
枠線をつける
背景色を入れる
アイコンを置く
影をつける
文字を大きくする
など、少しずつ要素を追加していくことがあります。
もちろん、装飾を加えること自体が悪いわけではありません。
ただ、それを繰り返していると、いつの間にか**「どこを見ればいいのか分からないデザイン」**になってしまうこともあります。
「目立たせる」が増えると、目立たなくなる
例えば、
「この見出しを目立たせたい」
「この数字も重要」
「このボタンも見てほしい」
「この説明も読んでほしい」
と、すべてを強調したとします。
すると、全部が目立ってしまい、逆に本当に重要なものが分からなくなってしまいます。
大きな文字があるから、小さな文字との差が生まれる。
色のある部分が少ないから、アクセントカラーが目立つ。
余白があるから、大切な情報に視線が向く。
このように、「目立たせる」ためには、周囲をあえて控えめにすることも大切です。
余白もデザインの一部
以前は、何もないスペースを見ると「もったいない」と感じることがありました。
でもWebデザインを続けていると、余白は空いている場所ではなく、情報を整理するためのスペースなのだと感じるようになりました。
余白があることで、
情報のまとまりが分かりやすくなる
読みやすくなる
視線を誘導しやすくなる
デザインに落ち着きが生まれる
といった効果があります。
「寂しいから何か置こう」と考える前に、
「この余白には役割があるのでは?」
と考えてみることも大切です。
迷ったら、一度引いてみる
デザインを作っていて「なんだかまとまらない」と感じたとき。
そんなときは、さらに何かを追加するのではなく、一度、
「この装飾、本当に必要かな?」
「この色はなくても伝わる?」
「この文章はもう少し短くできる?」
「目立たせる場所が多すぎない?」
と考えてみるのも一つの方法です。
一つ減らしてみるだけで、急に全体がスッキリすることもあります。
まとめ
デザインというと、「何を加えるか」を考えがちですが、実際には**「何を残して、何を引くか」も同じくらい大切**です。
とはいえ、シンプルにすれば必ず良いというわけでもありません。
大切なのは、
「この要素には役割があるのか?」
を考えること。
必要なものはしっかり見せて、必要のないものは思い切って減らす。
「なんだかデザインがまとまらない…」というときほど、何かを足す前に、一度「引く」という選択肢も考えてみたいと思います。