【立体感が変わる!「稜線(りょうせん)」って何?かぼちゃを使った超簡単な稜線の見つけ方】
みなさん、こんにちは!デッサンを描くとき、モチーフをしっかり「観察」できていますか?
「一生懸命見ているのに、なぜか平面的になってしまう…」
そんな悩みを抱えている人は、もしかしたら「稜線(りょうせん)」を見落としているかもしれません。
今回からスタートする企画【一緒にカボチャを描こう】シリーズ(全3回)では、受験生やデッサンがもっと上手くなりたい人に向けて、定番モチーフの「かぼちゃ」を攻略していきます!
【第1回目のテーマは、デッサンの超重要「光と影を分ける稜線」についてです!】
そもそも「稜線」って何?
一言でいうと、稜線とは「形(面)の変わり目」のことです。
デッサンにおいての「観察」とは、ただ表面の色や質感を追うことではありません。「モチーフがどのような構造(立体)をしているのか」をしっかり理解すること。これこそが、デッサンにおいて立体感を出すための最も重要な観察です。
「稜線を取る(見つける)」という作業は、まさにこの構造をよく観察しないと絶対にできません。そして、稜線を把握していなければ、そのモチーフがどんな構造(立体感)をしているのかを画面の中で説明できるはずがないのです。
普通にぼんやり眺めているだけでは、この稜線はわからないことがほとんど。だからこそ、能動的な観察が必要になります。
【実践】かぼちゃの「稜線の取り方」
必要なもの:かぼちゃ・練りゴム・画用紙・鉛筆(Bや2Bがおすすめ)
では、どうやって稜線を見つければいいのでしょうか?
さっそく「かぼちゃ」を例に、稜線の取り方を説明します。
まず一番重要になってくるのが、「明るい面(光が当たる上の面)」と「暗い面(陰になる側面や下の面)」の境界線となる稜線です。ここをしっかり取ってみましょう。
やり方は至って簡単。「様々な方向から見る」。これだけです!
今回はその稜線の目印として、分かりやすいように「練りゴム」を丸めてカボチャに貼っていきます。
手順は簡単。光の面(上の面と斜め上の面)と陰の面(側面と下の面)の場所を把握するには、モチーフを真横から見てみる。真横から見ると「ここが形の変わり目だ!」と簡単にわかるはずです。
赤矢印の場所。ここが側面から斜め上の面の変わり目です。
ここに練りゴムの目印をペタッとくっつけます。
カボチャを回転させてこの作業を繰り返しましょう。面の切り替わりの位置に、ぐるっと一周、練りゴムで印をつけていきます。
完成したのがこちらです。
たったこれだけです。驚くほど簡単ですよね!
※動かせないモチーフの場合
試験や石膏デッサンなど、モチーフ(石膏像など)が動かせない場合は、自分が動いて色んな角度から覗き込み、稜線を確認しましょう。 触ってみるのも大事です。席を立って回り込んで見る執念が、デッサンのクオリティを分けます。
大まかな光と陰を把握すると、デッサンはこう変わる!
この方法を使うことで、モチーフのどこまでが「光のあたる明るい面」で、どこからが「陰になる暗い面」なのか、大まかな境界線(構造)がハッキリと把握できました。
実際に描いてみましょう。形をとるときにこの練りゴムの位置もしっかり正しい位置に描くことも重要です。
そしてしっかりと調子(トーン)を乗せると……
このように、「立体感の土台」ができあがります!ぜひいろんなモチーフで試してみてください!
【次回:次は「タッチ」を入れていこう!】
これで無事に光と陰の稜線が取れました。しかし、かぼちゃの構造はこれだけではありません。ここからどのように形が繋がり全体の立体感として存在しているのかをさらに深掘りしていく必要があります。
そこで次回の第2回目は、「稜線を発展させて、さらに形の繋がりを理解するアプローチ」、そして「立体感を引き出すために、形に沿ったタッチを入れることの重要性」について解説します!
タッチの引き方に悩んでいる受験生は必見です。次回もお楽しみに!