デッサンの難易度を自分で上げてない?初心者がやりがちな「モチーフの扱い」4つの落とし穴

デッサンの難易度を自分で上げてない?初心者がやりがちな「モチーフの扱い」4つの落とし穴

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こんにちは!

今回は、初心者がついついやってしまいがちな「モチーフの配置や扱い方のミス」について解説します。
良かれと思って選んだ構図が、じつは「自分で自分の首を絞めるような超高難易度のドM構図」になっていることがよくあります。
よくある4つのNG例を見ながら、合格に近づくための正しいアプローチを学んでいきましょう!

【落とし穴①:モチーフを「真正面」から描いてしまう】

実技に慣れていない人に一番多いのが、モチーフを正面から真っ直ぐ描いてしまうパターンです。形を取るのが一番簡単そうに見えるからですね。
しかし、これは圧倒的に難易度が上がります。
なぜなら、真正面からのアングルは「奥行き感」や「立体感」を出すのが非常に難しいからです。

◎改善のコツ:必ず「3面」が見える角度を選ぶ

基本的には、上面(または底面)、正面、側面の3つの面が同時に視界に入る角度を選んで描きましょう。これだけで、特別な技術がなくても自然と画面に立体感が生まれます。

【落とし穴②:モチーフの「接地面」を隠してしまう】

モチーフと床(台座)が触れている「接地面」を、何気なく別のモチーフの影に隠してしまったり、静物デッサンで座った位置が悪くて見えなくなってしまったりすることがあります。
部分的に少し隠れる程度なら問題ありませんが、接地面が完全に隠れてしまうのはNGです。モチーフ同士がどのような位置関係で床に置かれているのか、絵の中で説明できなくなってしまうからです。
バナナの房が難しい理由はこれが大きな原因だと思っています。一つ一つに位置関係を説明するのが本当に難しいです。

◎改善のコツ:少しでも見える場所に「自分がズレる」

静物デッサンでもし座った位置から接地面が見えなければ、ほんの少しだけで良いので、見える位置へズレましょう。
(※床の影や接地面がなぜそれほど重要なのか、より詳しく知りたい方は過去記事の「デッサン力の説得力が跳ね上がる合格者の“床の捉え方”」もあわせて読んでみてくださいね!)

【落とし穴③:手前にあるのに「情報量が少ない」モチーフを置く】

たとえば、卓上デッサンで 【毛糸玉、水のボトル、石膏の球体】 という3つのモチーフが出題されたとします。あなたなら、どれを一番手前に配置しますか?
「毛糸玉や水のボトルは複雑で描くのが難しそうだから、ツルッとした石膏の球体を手前に置こう!」
そう思った方は要注意。実は、難易度が圧倒的に高いのは「石膏の球体」を手前に持ってくることです。
石膏像などを描いている上級者であれば、模様などの情報量が少ない石膏の「硬さ」や「石膏独特の質感」を手前で表現しきることができますが、初心者向きではありません。「石膏の硬さって、一体どうやって絵で説明すればいいの…?」と迷宮入りしてしまいます。

◎改善のコツ:「情報量が多い(描きどころがある)モチーフ」を手前にする

模様、文字、細かいシワ、複雑なテクスチャなど、頑張って描き込めばそれらしく見える「情報量の多いモチーフ」を手前に持ってくる方が、結果として簡単です。

これは手のデッサン(手のポーズ)でも全く同じことが言えます。
× 難しい: 手前に「手の甲」や「手首」がくるポーズ(情報量が少なく、骨格やグラデーションだけで見せなければいけない)
⚪︎簡単: 爪やシワなど、情報量がギュッと詰まった「指先」を手前に出したポーズ

【落とし穴④:モチーフを「横一列」に並べてしまう】

モチーフを「手前・中間・奥」に配置して空間を表現するとき、その位置関係を説明する強力な武器は「描き込み(手数)のコントロール」です。
基本的には、【 手前(全力で描き込む) > 中間 > 奥(少し省略する) 】 というバランスで描き分けます。
それなのに、モチーフが横一列に並んでいたらどうなるでしょうか?
すべてのモチーフを手前として「全力」で描かなければならなくなり、時間内に描き終えることが物理的に不可能になってしまいます。

このミスが一番起きやすいのも「手のポーズ」です。
×大変なポーズ: 人差し指、中指、薬指、小指の4本がすべて手前に並んでいる(4本すべてを全力で描き込まなければいけない)
⚪︎楽なポーズ: 親指が手前にきている(親指1本を頑張って描き込み、残りの4本は奥へ逃がして描写を省略できる)
もちろん、ポーズそのものに意味や狙い、自然さがあるなら前者のポーズにしましょう。作品の狙いが伝わりやすいことの方が重要だからです。ただ、どちらでも構成上問題がないのであれば、迷わず後者の「親指手前」のポーズで構成を考えましょう。 それだけで試験時間に大きな余裕が生まれます。

【まとめ:デッサンは「絵を使った状況説明」である】

デッサンにおいて最も大切なこと。それは、「モチーフがどのようなものか(形・大きさ・質感・重量)」、そして「それらが空間にどのように配置されているか」を、絵を通して他人に説明する作業だということです。
この「説明する」という目的意識を忘れなければ、
• 「ここはしっかり説明(描写)しなければいけないな」
• 「ここは奥にあるから省略していいな」
という引き算の視点が見えてくるはずです。
無意識に自分で難易度を上げてしまわないよう、次のエスキースからは「説明しやすい配置・ポーズ」を意識してみてくださいね!

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