獣医師がつくる、動物病院の受診準備シート

獣医師がつくる、動物病院の受診準備シート

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コラム
こんにちは。
今日のテーマは、あのとき、言えばよかった、をなくす。
動物病院での診察がスムーズになる、獣医師がつくる受診準備シートのご紹介です。

こんにちは、獣医師のAkemiです。  
動物病院の診察室に入った途端、緊張で「あれ、いつから症状があったんだっけ?」「本当はもっと伝えたかったことがあるのに…」と、頭が真っ白になってしまった経験はありませんか?  

15年の臨床経験と、外から見えた「情報のすれ違い」

私は麻布大学獣医学部を卒業後、動物病院で通算15年、犬や猫を中心とした小動物の診療に携わってきました。日々の診察や検査に加え、飼い主さんへの病状説明やご家庭でのケアのアドバイス、院内の業務マニュアルや紹介状の作成なども大切な仕事として続けてきました。  

また、臨床現場だけでなく、アニコム損害保険株式会社での保険金支払い業務や、株式会社インフロントでの医療・製薬分野の広告・コンテンツ制作にも携わった経験があります。

現場の内側と、保険やメディアという外側の視点の両方を経験する中で強く感じていたのは、「限られた診察時間の中で、飼い主さんが本当に伝えたい情報をうまく獣医師に届けられていないもどかしさ」でした。  

ペットは自分の言葉で不調を訴えることができません。だからこそ、診断の大きな手がかりとなる「ふだんの様子」を知るためには、毎日そばで見ている飼い主さんの情報が何よりも大切なのです。しかし、心配や緊張を抱えた中で、正確に記憶を呼び起こすのは本当に難しいことです。  

「あのとき、あれも伝えればよかった」という後悔を少しでも減らし、大切な家族の健康を守る手助けをしたい。そんな思いから、『獣医師がつくる動物病院の受診準備シート』を作成しました。  

診察前の5分でできる、受診準備シートの内容

このシートは、上手に書く必要は一切ありません。メモ書きで十分ですし、全部埋まらなくても大丈夫です。書けるところから気軽にお使いいただけるよう、以下の内容を1冊にまとめました。  

基本情報 + 今日いちばん伝えたいこと(シート1)  
迷ったら「いちばん心配なこと」を1つだけ書くことで、最優先の悩みがブレなくなります。  

症状メモ(シート2)  
いつから、どんな症状が、どれくらいの頻度で起きているかをチェックとメモで整理できます。  

1週間の記録表:食事・水・体重・排泄(シート3)  
病気の初期サインが現れやすい項目を、受診の2〜3日前から記録できます。  

投薬・サプリ・予防薬の記録(シート4)  
人用の薬やサプリメント、フードなども含めて、現在与えているものをすべて把握・共有できます。  

質問リスト + 受診後メモ(シート5)  
聞き忘れたいことをその場でメモでき、受診後の注意点や診断名もしっかり残せます。  

記録は、上手に書くためではなく「伝えるため」にある

具体的な数字や日付(「いつから」「1日何回」「何kg」など)を残したり、気になるところの10〜30秒の動画や写真を撮っておいたりするだけで、診察で伝わる情報の量と正確さは劇的に変わります。  

私自身、自宅でも犬、うさぎ、チンチラ、デグー、小鳥といった多くのペットたちと暮らしています。獣医師としての専門的な視点と、一飼い主としての目線の両方から、「こういうシートがあったら本当に助かる!」を形にしました。  

診察室で「ちゃんと伝えられた」と思えることは、飼い主さんの安心にも、ペットの早期対応にもつながります。
このシートが、あなたと大切な家族の健やかな毎日を守る小さな助けになれば嬉しいです。

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